お菓子をばらまく習性

おばちゃんになると、飴ちゃんを代表とするお菓子を配りたがるのは本当である。

 

今まで働いてきた職場では、40代以上になると、とたんにお菓子配り率が100%。20代、30代は配らない(私調べ)。ちょっとした何かをしてあげたりすると、チョコレートだのクッキーだの飴ちゃんだのがさっと引き出しから出てくる。お菓子用引き出しが用意されていることにもまたびっくりである。

 

おかげで、私はもらったお菓子保管用の引き出しを作らなければならなくなった。それによって、本来であれば引き出しにしまいたいものを机に置いておかなければならなくなった。退職するときにはスーパーのビニール袋一袋分くらいにふくらんだもらったお菓子の数々。すぐに食べない私もおかしいのだろうが、そのもらったお菓子の量に愕然とした。

 

そうなってくると、私のような小心者は、「ということは、私も何かをしてもらったらお菓子を配り返さなければならないということか・・・」と思い悩み、ばらまき用お菓子を用意したこともあった。 

 

ぎこちなく渡して、なかなか評判よかったビスケット。

カラメル味が癖になる。 


だが、渡すタイミングとか、さりげなさ、強引さが、おばちゃん集のようにはいかず、意外と難しいのであった。おばちゃんたちは特殊な能力を備えているとしか思えない。だてに長く生きていないのである、コミュニケーション能力の高さに天晴。

 

それに比べてしどろもどろな言動、おかしな動きでお菓子を渡し、その場を去る私・・・。それならいっそのこと渡さないほうがマシである。

 

夫の実家に行き、帰るときになると義母はパンパンの冷蔵庫と冷凍庫と保管場所からいろんなものを持たせてくれる。酔っぱらっているときにくれるものの量はほんとうに半端な量ではない。夫は、それを持ち帰るために登山用のリュックを背負って実家に帰る親孝行な息子である。

 

しかし、それを食べきるのも本当に一苦労で、いつまでも空にならないうちの冷蔵庫と冷凍庫と保管場所。それから、次回帰るときまで置いておかなければならないタッパがかさばってしょうがない。

 

おそらく、私も10年後にはばらまき用のお菓子やらなにやらを購入しだすことだろう。 

 

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お茶のおともに