2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

二〇二〇年二月と三月の本

この二か月の間、何を読んだのかについては写真を見返さないと思い出せず、そもそもこの二ヶ月は自分でも引くくらい本を読んでいないのに、本の内容をなんとなくしか覚えていない。それもこれもコロナウイルスの流行のせい、というわけではもちろんないが、…

優しくできないのは全部ホルモンのせい

我が家は最近どこからともなく不穏な空気が漂っていて、暇があればどうやって夫をいたぶろうかということばかり考える始末で、あんなにラブラブで夫が死んだら私も死ぬというくらいだったのに(嘘)どうしたものかとさすがに考えてみることにした。 いつもと…

悲しみのあまり暴れる

悪夢だ。 図書館がコロナウイルス対策のため閉館しておよそ二週間。毎日のように「あと〇日寝たら図書館に行くんだ」とカウントダウンし、「閉館を延長します」などと言い出さないかどうかチェックに励み、おかげで肝心の読書には全く精が出ない、という事態…

夫の機転

夫がもし「ついにばばあに言ってやった!」と報告してきたとしても、「証拠がないなら信じない」と突っぱねてやろうと企みながら帰宅したその日、連絡もなく夫の帰りが遅かったので夫がとうとう逃げたと思った。 でも現金は持っておらず、カードの明細は妻に…

疲弊する日々

夫が職場の仕事を怠けがちな後輩について「最近浮ついた髪型をしとって、それ見る度に『そんなことしてる暇あったらちゃんと仕事せえよ』って思うねん・・・」と少しイライラしたように言うので、「そうやんな~私もあなたを見る度に『絶対言うって言ったん…

馬鹿みたいな閃き

今はそうでもないが、「絶対無意味事件」が起こる前、私は夫のことを少し心配していた。というのも、泊まりで仕事をしていたある夜、途中で仮眠をとった夫が目を覚ますと足元に知らない男が立っていて目を逸らしたら殺される危険性があるのでじっと視線をか…

ミミちゃん

夫には日ごろから「生命力が低い」と言われ、外出すると様々な不幸に見舞われてきた私ですが、今日はとうとう道を歩いていて犬に襲われました。それだけでも割と驚く出来事なのですが、飼い主のばばあは「コラっミミちゃん(仮名)ダメでしょ!」とミミちゃ…

夜の夫婦喧嘩

夜、お互いにものすごく疲れているときにする夫婦喧嘩ほど不毛なものはない。今はただでさえ「絶対無意味事件」で険悪だというのに、私が仕事で遺産分割協議書を読んだことがきっかけで「突然夫が死んで、遺産分割で義両親と揉めたらどう対応するか」につい…

ハンカチの柄は絶対に裏が内側

絶対が絶対の意味を持たなくなって数日がたったが、まだ現場のエレベーターホールからゴミドラムまでの廊下を歩いていると、ばばあ(キチガイ)とトイプードル(可愛い)と夫(怖気づいた小者)の姿が鮮やかに蘇って憤死しそうである。 そんなことを来る日も…

最高のパン

先週、ずっと気になっていた昔ながらのパン屋に思い切って入ることにした。何を買おうかと店内を見渡すと、パンの知識など1ミクロンも持ち合わせていない私に「パン屋の良し悪しを決めるのはクロワッサンじゃ」という謎の声がどこからともなく聞こえてきて…

オモチャ2

数日前、夫が珍しく仕事中に電話してきたので、何事かと思い急いで電話に出たら、なんてことはない「アマゾンでタニタの体重計買って」。どうやらその体重計というのは、体重以外にも体脂肪率や筋肉量なども測ることができるというハイテクな体重計らしく、…

絶対が絶対ではなくなる時

「絶対やるから」とあなたが信頼している人に言われたら、あなたはどうしますか。大抵の人はその言葉を信じるのではないだろうか。その大抵の人同様、私は信じた。そう、夫を。 うちのマンションには何度注意しても共用部分で犬を歩かせるキ✖ガイばばあ住ん…

オモチャ

夫が職場の人にiPadをもらってきた。嬉しそうに見せてくれた夫に対して、はじめにかけた言葉が「わーい!」や「うれしー!」などの喜びの言葉ではなく「・・・盗んだの?」であったことは我ながら驚いている。夫に盗みの前科があるわけではないのだが、やは…

さっさと奥の手を出せ

優柔不断な社長のせいで、わが社がテレワークをするのかしないのかはいまだ不明だが、私の方では今日ついにテレワークをやるための設定が完了しましたのでご報告させていただきます。 私が自宅でお好み焼きを食べながらやったテレワークの設定が全くうまくい…

刺身がない

夫がまた朝帰りだ。実は夫が泊まりで仕事の日は一人時間を存分に満喫させてもらっているというのは夫には言いにくいが、実際そうなのである。そのやましさからか、夫が仕事を終えて帰って来る時に、好物の寿司や刺身を買って食べることを「無駄遣いするな」…

 読みたいのに読めない・・・

本を一冊読み終えたので新しい本を手に取った。裏表紙のあらすじを読むと、そこには「三部作完結編」の文字が。図書館で手に取ったときには確かにシリーズ第一巻だったはずのその本は、家でいざ読もうとしたときには最終巻に姿を変えていた。どう考えても明…

新しい家族

一代目ダイソンがとうとう逝ってしまった。一代目を迎えたのは、新築マンションを購入したばかりで、金銭感覚が大いにマヒしているときだった。人間という生き物は数千万円の買い物をすると、本当に財布の紐などあってないようなガッバガバの状態になるので…

オンボロ

昨夜仕事を終えて帰宅し、着替えようと思ったらスウェットがこのような状態であることに気づく。 こないだテレビでオンボロを身に纏うと幸せが逃げていくという話をしており「そんなバナナ」と思ったけど、もしかして先日濡れ鼠になったのも、テレワークの設…

テレワークするのかしないのか

コロナウイルスの流行のため、うちの社長も「手洗いうがい、消毒徹底!」「マスクつけろ、ないなら作れ」「検温は一日二回」「テレワークの導入」など日々色々なことを言ってはスタッフを動揺させている。 特にテレワークに関しては、「このシステムを使って…

だからごめん。

ねえ、ごめん。狭い真っ暗闇の、ごちゃごちゃしたところに放置して、見てみぬフリしてごめん。忘れてたわけではないよ。ずっと気になってはいたの。どうにかして出してあげなきゃ、と思ってはいたの。でも「もうちょっとこのままで大丈夫だよね」って勝手に…

ある日の濡れ鼠

雨の日のこと。傘をさして狭い歩道を歩いていると、向かい側から人の群れがやってくる。少しでもお互いがお互いの邪魔にならぬよう傘を斜めにしてみるのだが、群衆はどうかというと、お互いがお互いの邪魔にならないようにしようという考えは全く持ち合わせ…

敵に回してはいけない人

世間の多くの会社同様、年度末で繁忙期の我が社では、以前から残業する人はちょこちょこいたものの、先日ついに徹夜した人が一名誕生。翌朝出勤してみると、一晩中つけっぱなしの暖房で常夏のような暑さになっている社内に、独特の重苦しい空気間を漂わせ廃…

ねえ、ちゅうしよう?

恥ずかしげもなく甘い語り口で「ねえ、ちゅうしよう?」「ねえ、ちゅうしよう?」と語りかける動画を見て夫がニヤニヤしているので、そんなにチュウして欲しいならくれてやるのにな、などと思っていたところ、「ゆっくり『熱中症?』って言ってみて」とリク…

キス職人

椅子の上に立って棚の上にしまっていたハンガーをとって椅子から降りようとしたら、スクワットのせいで筋肉痛の太ももが突然言うことを聞かなくなり、なかなか派手に椅子から落ちた。どれくらい派手だったかというと、階下の住人が地震だと勘違いするくらい…

想像力がかきたてられて・・・

通勤中に電車でアヴァンティ(盗み聞きをすること)してましたところ、「上司が奥さんと死別して一年で再婚したらしいがどう思うか」という件について話し込んでいる二人組に遭遇。 すると「上司は妻と大変仲睦まじいと周囲にはうつっていたが、ある日家に帰…

あたい、聖徳太子ちゃうから

薬局にいつもの薬をもらいに行きました。その店では三人のおばさんが働いておりまして、薬剤師なのか事務員なのか誰が何なのかよく分かりませんが、いっせいに喋りだしたではありませんか。 ①「お薬こちらですね~」 ②「すみませんが新人の人にお会計してもら…

毎日スクワットを100回

三月一日から毎日スクワットを100回している。なんでそんなことしてるのかって、そんなものは単純な話で、太ったのだ。痩せるようなことなど何一つしていないのだから当然といえば当然かもしれないが、バンコクから帰国して恐る恐る体重計に乗ってみたらとん…

増えてきましたね

「白髪増えてきましたねえ」 ここ一、二年毎回美容院に行くたびにかけられる脅しの言葉。要するに「もうそろそろカットだけじゃなくてカラーしたら?うち儲かるから」ということである。 白髪が増えすぎたらいつか染めなければならないのかもしれないと漠然…

旅行明けの出勤問題

旅行明けの出勤はなぜこんなに憂鬱なのか、という問題がある。腹の立つ客や迫る納期、意味不明な英語と戦わなくてよい夢のような日々を過ごしたのだから当然といえば当然かもしれないが、今回に限っては違うのである。 旅行前にさかのぼるが、私は旅行前にあ…

バンコク2020 五日目

バンコク旅行最終日。夜には飛行機に乗って帰国である。昨夜はよく眠れなかった。夜中に目が覚め、突然「コロナウイルスに感染しているかもしれない」「日本に帰れなかったらどうしよう」「肺が苦しい気がする」「なんだか喉も痛い」という考えが頭の中を渦…