ベランダ締め出し事件からご乱心

ある晴れた寒い冬の昼間のことであった。買い物を終えて帰宅すると銀行に行くのをすっかり忘れて帰ってきてしまっていた。この日はスーパーでたくさん買い物をした、しかも重量級のものばっかり(牛乳、みりん、酒、大量の肉、大量の玉ねぎ他)。両腕引きちぎれる思いで持ち帰ったのだ。家で腕の無事を確かめたらすっごい内出血。Momoko bruises like a peach.(←何のことか気になる人はドラマ「フレンズ」のシーズン9第五話を見て。)

 

稀勢の里の引退をまだ引きずっているからだろうか。鞭があったら自分で自分をしばきたい。でも鞭はないし、そもそもそんなことをしている場合ではないので、気合いを入れて(そんなものないけど)今度こそは銀行へ。

 

マンションから出ると、どこからか「誰かー!助けてー!!」と聞こえるではないか。見上げると同じマンションの奥さんが窓から手を振っているのを発見。「締め出されたんですうーーーーーー」と悲痛な叫び。私はすぐさま管理人さんに助けを求めた。

 

管理人さんにうまくバトンタッチできたので忘れないうちに銀行へ。任務を終えて帰宅すると締め出された奥さんはまだベランダに取り残されていた。自分の部屋に戻る道すがら、一応管理人さんに助かりそうか聞いたら、セキュリティ会社に鍵を預けてるからあと10分もしたら家の中に入れるとのこと。

 

なんとこの寒さの中1時間もベランダに締め出されていたらしい。買い物に出た時はそんな助けを呼ぶ声、聞こえなかったけどなあー。と思ったらこの日すぐ側でうるさい工事をしていたのだった。ちょうどお昼休憩に入ったから聞こえたのだった。

 

1時間も助けを求めて誰も気づかないもんかなー、と疑問に思う。皆見て見ぬフリとか?ベランダ出る時も油断してはならぬということか。


ところで、私が締め出され同じマンションの人が助けてくれたら家の中に入れたら速攻で命の恩人にお礼言いにいくけど、この奥さんは来ませんでした。ええけどな。しばらくスウェットに着替えずに待ってたんやけどな、それもたいしたことちゃうけどな。

 

最近、出産祝いあげてもお礼言われず(義兄)、夫を支えても祝杯はなく、そしてコレ。見返りを求めてもしゃーないとは思うがお礼くらい言おう、タダやし!ももこ、ご乱心。