10日間で医療英単語をマスターしなさい

『トシ、1週間であなたの医療英単語を100倍にしなさい。できなければ解雇よ。』という参考書をご存知だろうか。思わず手に取っちゃうような大変興味深いタイトルではないでしょうか。そしてこんなことが職場で起こったら泣いちゃうタイトルだとは思いませんでしょうか。こんな無茶ぶりが現実に起こる人はそうそういないと思っていたら、まさか自分の身に降りかかるとはね。人生何が起こるか分からん。

 

解雇まではいかないが、ネットサーフィンでもしようかと思っていたら「今度あるプロジェクトで必要だから10日くらいで医療英語取得してねよろしく」みたいなことをサラっと言われた五月の昼下がり。ネットサーフィンしようかと思っただけでもう罰が当たったのだろうか。

 

いやいやいや無理無理無理無理、と思わなくもなかったが、軽い気持ちで仕事受けて後で泣くということはよくあるので、今回もよく考えずに引き受けて家に帰ってよくよく考えたらあかんやん、日本語でさえ医療関係の言葉なんて一切知らんやん、以前自分手術してもらったときも何の病気にかかっててどんな手術するのか知らんまま麻酔かけられて気がついたら激痛で目覚めるとかなったやん、と気づいたけどもう遅い。

 

とりあえず週末、職場でもらった資料と図書館でそれらしき本を借り、医療英単語詰め込もうとするもけどあなた全然無理よ、だって英語じゃないもん、これ何語?って感じだもん、ていうか私パートじゃなかったっけ。

 

何事もマスターしようと思ったら1000時間は要るって言うやん、週末寝ずにやっても48時間、10日寝ずにやっても240時間だから全然1000時間じゃない上に平均以下の人間には到底無理だとは思いませんか。

 

週末明けにくらーい気持ちで出勤したら、清々しく「あれ、流れたから!」だって。泣いちゃう、まじで。涙の理由はおそらくプロジェクトがなくなった安心感と週末を潰された恨みかなあ。あと自分の能力の低さも。