酒におぼれる

酒におぼれている。おぼれると言ったところで、私は酒に滅法弱い。ワインなら三口くらい飲んだら真っ赤になるくらい弱い。なんならノンアルを飲んでも酔えるくらいに弱い。酒が弱いというだけで人生損していると本当に思う。

 

真夏のビアガーデンには行けないし(ビールのおいしさが分からん)、ビールと生ガキという組み合わせにも憧れるけど無理だし(ビールもカキもあかん)、ヨーロッパに旅行に行った時にかっこよくおいしいワインを楽しむこともできない(よく分からない土地でベロベロになったら危険)。絶対に人生損している。

 

最近になって梅酒を思いっきり水で薄めたら、ほろ酔いくらいにはなれるし、お酒を飲んでる感を味わえることに気づいた。ここで問題になるのは、酒をよしとしていない夫の手前、堂々と酒を飲めないということだ。どうするかというと、コソコソ飲むしか選択肢がない。ダメと言われたら余計に欲するというのは本当だ。所詮人間は弱い生き物なのだ。

 

 

夫に飲酒がバレないためにはどうするかが一番の課題である。課題をクリアするためには、どのように夫が帰宅するまでに飲酒をし、赤ら顔から通常の顔へ、酒臭い息から爽やかな息へ持っていくかが重要な鍵だ。

 

まず大事なのは仕事から帰宅したらすぐに飲み始めることだ。帰宅30分前から水分摂取を抑えることで、帰宅後に飲む酒のおいしさが倍増するので、そこの部分も忘れてはならない。

 

飲み終わったらグラスをすぐに洗って拭き、元の位置に戻す。そして水を飲む。とにかくたくさん飲んで排尿を促すことで、顔どころか体までもがまだらに赤くなっているのを早く通常の肌の状態に持っていける(はず)。

 

ある程度アルコールが抜けたところで、さらにアルコールを体内から抜くために、さっさと風呂に入り発汗する。これで多少顔や体が赤くても長湯したことにすればよい。でも飲酒後の入浴は世間一般ではおすすめされていないはずなので危険が伴うことも忘れてはならない。

 

最後に歯磨きをすれば完璧だ。この作戦の唯一の穴は、どんなに飲酒をしていないことを装ったところで、酒が減っているから飲酒がバレバレなところである。こればっかりはどうすることもできない。バレないように水で薄めていったら最終的には梅風味の水になるだけだし。あーあ。

 

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梅酒用コップ。やちむんの里で購入。