寒いからインド映画

うちにはゴールデンウィークというものがない、夫が仕事だから。それはまあいいのだが、でもやっぱりピクニックくらいしようと出かけることにウキウキしていたのだ。私の認識というか、例年であれば確かゴールデンウィークは少し暑いくらいになり、ピクニック日和だったはずだ。それなのに寒い。

 

ゴールデンウィーク前まであんなに暖かかったことがまるで幻であったかのように寒い。5月だというのにバカみたいにダウンジャケットを着てストールまで巻いて完全防備である。そんなんで誰がピクニックなんか出かけるか。

 

そのせいで「バーフバリ」という前後編の超スペクタクルインド映画を見てしまった。そもそも夫が数か月前にバーフバリの存在を知り、見たい見たいと言っていたのだが、何とか上手い具合に別の映画に目移りさせて観る事を避けていた。

 

 

悪感情はない、ただせっかちで飽き性な私に長(ったらし)いインド映画は合わないと思っているだけの話だ。しかも聞くところによると、突然無意味に踊り出したり歌いだしたりするらしいではないか、ミュージカル映画という立ち位置でもないのに。なぜだ。

 

寒いし雨だしどこへも出かけられないのに時間だけはたっぷりあるもんだから見る以外の選択肢が無くなってしまった。何の因果だ。まあ食わず嫌いもよくないしこの機会(?)にインド映画に挑戦しようではないか。

 

「バーフバリ」はこれぞインド映画的な映画だった。長いし(前編後編合わせて4時間越え)、踊り出すし、歌いだすし、舞台見てるみたいにセリフを言うし、金ぴか豪勢。映画300(スリーハンドレッド)みたいかと思えば、船が飛んで突然ファイナルファンタジーの世界観みたいになったりして常に全力120%のテンションである。寝ている場合じゃない。

 

問題点をあげるとするならば、主人公の男が好きな女の子が寝ている隙にタトゥー(?)みたいなん描いたり、踊りながら女の子に化粧したり着替えさせたりして、コイツは頭がおかしいと思ったり、そんな行為に女の子が気持ち悪いと思うと思ったのにまさかの逆で、キュンとするのはオイオイ(苦笑)と思わなくもなかったし、後編が始まるくらいまで主人公バーフバリのことを「バーバフリ」だと思っていたくらいに登場人物の名前が難解、そして気を抜くと誰が誰か分からなくなるほどに顔の識別が困難だが、目が離せない映画ではあったので5時間くらい時間がある人はぜひ見てみてほしい。

 

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ブラウニーが焼けて片付けが終わってもまだやってる映画なんてそうそうない。