ブートキャンプへの強制入隊

太りに太ってジーパンすら履けない状態のモモコ。そのせいで半ば強制的に乙女系筋肉夫主宰のブートキャンプに入隊が決まったのはつい先日のことだ。そもそも学生時代から体を鍛えてきた人間に言ってはいけなかったのだ「やせたい」という一言を。今世紀最大の過ちだ。目をキラキラさせて私をどう痩せさせるかと考えているのだから末恐ろしい。

 

ありがたいことに食事にはあまり厳しくない乙女隊長。ただ、夕食は早く食べて夕食後のデザート禁止令が出されている。突然言い渡された禁止令に混乱した私は、夫がいない昼食に無性にそばが食べたくなり、とてつもなくお腹が空いていたし基本的に大食いなので二束茹でたのはいいが、一つの物を食べ続けられない飽き性ということをすっかり忘れていて絶望したりしていた。結局残して早い夕食に残りを食べたのだが、昼に飽きて食べ残したそばを誰が夕食に食べたいと思うのか。


ところが食べ物には寛容だと油断させときながら、夜遅くにお腹空いたと嘆く私に、試すかのように「じゃあ食べたら?寒天」との悪魔のように囁く隊長。寒天なんか美味しくないし好きじゃないしそんな選択肢与えてくれなくて結構だ。この悪魔!

 

そんな乙女隊長はとにかく体を動かせという。運動する習慣がなく、厳しい食事制限に耐えられない弱い人間は短期集中でやるしかない、と嫁だからといって決して甘やかすことのない厳しい隊長。というかもはや悪口を言われている。

 

毎日朝晩の足パカと足あげ腹筋は当然やるとして、夫が休みの日や早く帰ってきた日はランニングに強制連行である。行きたくないと泣きながらモタモタと着替える嫁に優しい言葉をかけてくれる夫の姿はそこにはない。そこにいるのはアメリカ海軍の軍人ようにも韓国の軍人のようにも見える、国籍不明の隊長のお姿。ほんと、あんた何人よ。

 

飴と鞭をうまく使い分ける隊長は、ランニングがあまりにも嫌なのでウォーキングで勘弁してくれたと思ったら、マンションの部屋に戻るのにエレベーターに乗ることを禁じ、階段をのぼっていくことを命じた。その階数、15階以上。何段登ったかは数えたくもない。鬼畜の所業である。

 

早くこのブートキャンプから除隊するために精進しか道はない。つらい。

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最近の我が家の夕食時間は午後5時。老人か。