ほぼ不可能な条件

夫が勝手に始めていた指輪貯金が貯まってきたので、ついに指輪を買おう、ということになった。私が周囲に「婚約指輪どころか結婚指輪すらもらっていない」と吹聴していることが嫌だからだそうだ。でももらっていないものはもらっていないので、他にどう言ったらいいのかが分からない。

 

今のタイミングで婚約指輪はおかしいし、シンプルな指輪もいいけど今さらな感じがするし、と思っていたところに、エタニティリングという存在を知った。どうやら「永遠の愛の象徴」であり、「結婚記念日の記念などに夫から妻へ贈るジュエリー」というわけで、「婚約指輪どころか結婚指輪すらもらっていない」私にはぴったりなんじゃないか、という訳で、リサーチに出かけた。

 

なんとなくショーメに入り、レモン風味の炭酸水を頂きながら、フルエタニティリングは普段使いに向かないとか、様々なセッティングがあるとか、ハーフエタニティリングというものが存在すると言い出したりで、選択肢がだんだん多くなってきてよく分からなくなってきたので、すごすごと退店。

 

その後、なんとなくブシュロンに入り、エタニティリングについて同じような説明を受け、先ほどショーメで、「ヴァンドーム広場に一番初めに開いた」と聞かされたのにブシュロンも「ヴァンドーム広場に一番初めに開いた」と言われ、夫が目を見開き、いらん事を言いかけたので、いそいそと退店。ジュエリー界に危うくいらぬ争いを生み出すところであった。

 

リサーチの結果、「チャネルセッティングのフルエタニティリング(ゴールド)(馬鹿高くない)」まで希望を絞り込んだのはいいが、そんな指輪、全然ない。どうやらほぼ不可能な条件を組み合わせてしまったようだ。金を積めばありそうだが、馬鹿高い指輪を毎日指につけていたら心臓に悪い。

 

「婚約指輪どころか結婚指輪すらもらっていないし、エタニティリングをもらえそうにもない」嫁としてしばらく生きて行こうと思う。

 

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キラキラ・・・