始発で仕事

夫が衝撃的な一言を言い放った。「明日は始発で仕事に行く」。いつの間に夫は社畜になってしまったのだろうか。私が専業主婦だからでしょうか。なんだか申し訳ないので、私も一緒に起きると言ったものの、4時起きであることを知りすぐさま後悔。大人ぶって社交辞令など言うんじゃなかった。

 

その日は4時に起きた。窓の外は真っ暗。なんだか海外旅行に行く日に早起きするような既視感に襲われるも、待っているのはワクワクではない。ただいつもの筋肉増強弁当と朝ごはんを用意して夫を送りだすだけである。

 

前日にお弁当を用意しておけば朝作る必要はないのだが、夫はできたてを持っていきたいとなんとも主婦泣かせなわがままを言った。お義母さん、あなたは子どもの育て方を間違えましたよ。

 

いつもは駅まで一緒に歩いて見送るのだが、その日はさすがに送った後、駅から家まで真っ暗の中帰りたくないため、辞退した。夫は不服そうであった。夜道で妻が襲われるかもしれないと少しも心配しないのか。

 

夫の勤務時間は割と不規則であるので、その日仕事から解放されたのは翌朝11時であった。もう夫の顔も、自分の声も、自分が既婚者であるかどうかもすっかり忘れてしまったよ、というくらいの拘束具合であった。

 

夫いわく、始発で仕事に行くとたっぷり仕事をした気がして時計を見ても、まだ9時で、絶望しかないとのことである。年末最後の出勤日もまさかの始発で出社するとのことです。絶望しかないのになぜまたその絶望をわざわざ味わいに行くのか。変態かなんかか。

 

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夫のためにプロテインバーを作ってみたもののぼそぼそで激マズ。