魔の三叉路

家事の最中にSpotifyを聞いているのだが、無料のまま使っているため時折CMが流れる。それはいいのだが「今年のうちにやり残したことはありませんか?」とお姉さんが聞いてくる。心臓に悪いので心当たり大ありの人間に突然このような質問をぶつけてくるのをやめていただけるだろうか。この質問が投げられるたびにオロオロして家事どころではない。

 

それで、というわけではないが今年最後のいつもの薬をもらいに病院へ。自分のことなので誰も代わりを務めてくれないため自分で行くしかないのだが、億劫でしょうがない。病院は5分たらずで終わったので、ついでに近くのスーパーで買い物をして帰ることにする。

 

帰宅しようとするもまさかの迷子。私はこっちだと思う方向に行くと、向かうべき方向と逆に行くという能力を持っているのだが、私が迷っていたのはまさかの三叉路。選択肢が二つではなく、三つというのは新しい。

 

しばらく寒空の下呆然としていたのだが、もうなんぼ考えても(実は頭の中真っ白であったのだが)埒が明かないからこっちに行こうとペダルを踏みだそうとしたその時、ふと周りを見渡すと、見覚えのあるファッションビルを発見。偶然自分の位置をなんとなく把握することに成功する。

 

ちなみに行こうとしていたのは家とは真逆で、行ったこともない地への路であった。まだ運から見放されていないことにホッとする。常日頃、法の下に真面目に生きているからであろう。

 

これからは寄り道しないでまっすぐ帰らなくてはいけない、行き方だけではなく帰り方もあらかじめ把握しておかなければいけない、と学んだ。なんで来た道と同じ道をたどらなかったのかは自分でも分からない。来た道が分からなくなった可能性大。

 

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デーツ食べて元気だす。