春、桜、お花見

長い長い冬がようやく明け、桜の開花とともに本当の意味で春がやってきた。そんな今、世の中はお花見、桜で浮足立っている。うちの職場も例外ではない。うちの職場はアットホームで和やかで良くも悪くも絶妙にゆるいのだが、その極めつけというべきなのが昼休憩に全員でお花見をする、ではないだろうか。

 

桜が八分咲きだった先週、そのお花見の会は敢行された。朝から今日の午前の業務は場所取りというなんとも呑気な仕事を割り振られた三人衆によって寒空の下場所取りがなされ、前日に社長が注文した和牛とうなぎの豪華弁当を広げ、社長の奥さんと子どもが参加してのお花見。子ども二人はこの日のために観客(従業員)に披露するために歌の練習までしてきたらしい。どこまで和やかか。

 

お花見の後はもちろんオフィスに戻って仕事。だと思うでしょう、普通。私はそう思った。だから先月入社したばかりの人といそいそと会社に戻った。戻ったら誰の姿もないので、まさか鍵開けっ放しで全員お花見に行っていたのか、いくらなんでも呑気すぎやしないか、と思ったら社長が一人ポツンと座っていた。

 

そのあと他の社員たちは一時間くらい戻ってこなかったけどおとがめなし。みなさん春の陽気を思う存分楽しんで帰ってきなさった。スタバ行ってただの猿回し見てただの写真撮ってただの、キラキラした笑顔で報告してくれた。そんなんでいいのか。

 

翌日、みんなで桜の木の下で撮った集合写真や、私が会社に戻った後で繰り広げられていたと見受けられるある社員がひたすら桜の前でポージングしている写真や、様々な社員がそれぞれとった渾身の桜の写真や、社長の家族写真や、猿回しの動画がシェアされた。この会社の雰囲気に早く慣れるよう努力する次第です。

 

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