出勤日にかんする画期的な案

モモコは出勤日について悩んでいた。基本的に週に二、三日出勤ということは決まっているのだが、出勤日はいつでもいいよーと言われている。絶対こういう風にしてくれ、と言われると嫌悪感を抱くのだが野放しにされるのも案外困る。

 

週の前半よりも後半の方が忙しいと言われたので、じゃあ水木金に出勤するということで話がまとまったと思ったのに結構みんな自由にこの日来て欲しいとか言ってくるんですね。一旦毎週4連休になったと喜んだのにどういう仕打ち。いったんゆるっゆるに緩んだ気力をまた張り直すのがどんなに大変か分かった上なのか。

 

結局四連休はしばらくおあずけになり、どうにかならないか考えたらある日画期的な案を思いついた。なぜ今まで思いつかなかったのだ。私の灰色がかった日々に彩が戻ってきたほど画期的。自分でこの日に出勤しますと宣言すればいいのだ。

 

それまでは一応お伺いを立てていたのだ、来週はいつ出勤しましょうか、と。そうすると、みんないろんなことを言ってきて結局週に四日働くことになったり毎日出勤する羽目になったりする。

 

まあでも想像通りこんな案は画期的でも何でもないことがすぐに分かった。一回はこの作戦がうまくいったが、次の週からは宣言したにもかかわらず、月曜日出勤してと言われたので、この作戦は意味がないという結論に至った。灰色の日々に逆戻りである。

 

やっぱり世の中甘くないのだと改めて痛感。社会人になって十余年、まだ労働を甘く考えている自分がいること、世の中が甘くないことにいちいち悲んでいる自分がいることに自分で驚いている。

 

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人生に彩を取り戻すためにこの日も桜を鑑賞した