「iPhoneを探す」と夫婦関係の闇

連日飲み会の夫。いくら送別会シーズンであっても毎回同じようなメンバーで一体なにを送別しあっているのか。毎日一緒に仕事して毎日のように呑んで、これ以上なにを話すというのだ。全く不思議である。

 

ある夜、夫が複雑な面持ちで帰ってきた。その日は何とかという飲屋街で飲んでいたのだが、そこはどうやらいかがわしいお店もあるような界隈らしい。

 

みんなで楽しく飲んでいると、後輩が「iPhoneを探す」を奥さんにやられ、なんでそんな破廉恥は界隈に!!と激怒されたため、その場がしらけ早く解散になったらしい。iPhoneを探すは、あらかじめ設定しておくのか、iCloudのパスワードを知っているかなんとかで、相手がどこらへんにいるのかGPSで探してくれるという一部の人からしたら恐ろしい機能らしい。

 

私は夫に飲み会なんて金と時間の無駄、そんなことしてるなら早く風呂入って寝ろと思っているので行かなくていいと思っているし、行ったらその後数日間は優しくできる自信がないというか実際優しくない。が、夫の現在位置を探してやろうと思ったことはない。

 

信頼しているから、というよりは地図が読めないし知ったところで辿り着けないからだ。それから私がとやかく言っても帰りたくないときは帰ってこないような夫であるから、やったところで意味がない。

 

夫の職場では「iPhoneを探す」をやられてる派はやられていない派に馬鹿にされるというか憐れまれているという。そりゃそうだ。その夫婦たちの間には信頼関係など存在していないと想像する。そして夫の居場所を何としても突き止めるという嫁の執念深さと夫婦間の闇は比例しているとお見受けする。

 

だが「iPhoneを探す」をやられている側(つまりは夫たち)にはそれなりの理由がある。浮気とか不倫とか不倫とかである。事情を聞かなければ夫側がかわいそうに見えるが自業自得なので耐えるしかない。

 

私も「iPhoneを探す」を夫にやってみたいのだが、絶対するなと言われている。絶対と言われると俄然やってみたい欲が高まったので近いうちに夫の目を盗んで設定しようと思った。だが、設定方法を見ていても全くやり方が分からない。執念深い嫁になる道は長く険しい。

 

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夫からの飲み会のおみや。訳すと、連日の飲み歩いてごめんなさい、というところだとうか。