消えたミレービスケット

先日スーパーのお菓子売り場に行ってお菓子を買いあさっていたらふとミレービスケットを思い出した。ミレービスケットというのはあまじょっぱいビスケットで、一旦開けたら最後、ラストの一枚を食べきるまで止まらないという危険なお菓子である。

 

ミレービスケットは別名でミレーフライというのだが、その名前のごとく揚げられているので先ほどもあまじょっぱいと形容したように塩気があり、最後まで食べきると口内がその後二、三日使い物にならなくなる、という点においても大変危険な食べ物と言える。 

 

子どものころ、我が家には「ポテトチップスはお母さんが好きじゃないから買わない」という独自のルールがあったのだが、それと並行して「ミレービスケットはおいしいから買ってもよい」というルールもあった。ポテチは太るからだろうか、と子供ながらに思ったものだが、大人になってポテチとミレービスケットのカロリーを見比べると同じくらいカロリーがものすごいことになっているので、母が我が子の健康の為を思っていたのではなく、母の好み一徹だったのだ、と思い知らされる。

 

そんな母との思い出の詰まったミレービスケットだが、残念ながら私の通うスーパーでは取り扱いがなくなった。確かに買う客は私くらいだったかもしれないが、あんなに買っていたんだから取扱いをやめる前に一言声をかけてくれてもいいんじゃないですか。

 

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これは別のスーパーで見つけたのだが、私が求めているのは元祖版であり、小袋版ではないのだ。私の意志は固いので買わなかった。