雑な生活事情

丁寧な生活は、世間の他の方々が極めているので、私はあえてその逆を極めようと日々頑張っている。自分を無理につくろったりしたところで、べつに誰かが見ているわけでもないので、日々生活感あふれる雑な生活を送っている。

 

たとえば、食事の盛り付け。我が家では、フライパンで炒めた料理、鍋で煮た料理、タッパに入れたままの料理が平然とテーブルに並べられる。それをそれぞれ食べたい分だけよそって食べる形式である。私も夫も、きれいに盛りつけた料理を見て「キャーかわゆい♡」とはならない。

 

夫にいたっては、食べ物はほぼ飲み物だと思っている節がある。食べ始めて食べおわるまでの時間を見ていたら、たったの5分だった。立派に歯が生えているにもかかわらず、その歯を使ってしっかり噛まずに、全てをどうにかして飲み込んでいるのだと思う。だからすぐに虫歯になるんだと思う。

 

私としては、盛り付けにこだわられたら、一緒に暮らせる自信がないので大変ありがたい。時間をかけて作ったごはんが5分で飲み込まれるのはありがたくないが。それに、いちいち大皿に盛ったら、その分洗い物が増えるのも嫌だ。私は効率的な人間である。

 

夫がいない日の私のお昼ごはんは特に雑である。この間はかき揚げうどんを作った。うちでは揚げ物をしないので、かき揚げはお惣菜。当たり前に鍋のままうどんをすすった。これで人間として正しいのか、と思わなくもなかったけど、鍋とお椀を洗う重労働や効率性のことを考慮すると、正しいのだと思う。

 

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一人の時は、この鍋でうどんもラーメンも雑炊も食べる。