義母と嫁

私は義母のお気に入りの嫁ではない。3人いる嫁に対し、義母は日々マウンティングを行っているようなのだが、私は自慢ではないが一度も1位になったことがない。他の二人の嫁の順位は上下しているようなのだが、私はもはや永年最下位というか、ランク外と決まっているようなもんらしい。ちなみに付き合いが長いのはダントツで私。

 

入籍間近だったある夜、酔っぱらった義母から夫に電話がかかってきた。「ももちゃんは、あんたのことを幸せにできない。共働きなんかで幸せにできるはずがない」と号泣しているのが私にも聞こえてきた。

 

いや、お義母さん、おたくの息子が養わへんと言ってるのであって、共働きになることは私の意志ではないと夫の電話を奪って言ってやりたかったが、夫は私に話すチャンスを与えてはくれなかった。

 

私の両親には「ももちゃんがお嫁に来たらきっと大切にします」と食事会の時に言っていたけれど、人間酔っぱらったときの発言こそ本音と世間では言う。あの時、母は義母の言葉に涙していたけれど、その涙返してもらった方がいい。

 

ところで、夫は10年ほど前、貯金箱に小銭を貯めていたのだが、その小銭を勝手に少々拝借してきちんと返したことがあった。傍からみるとやっぱりこそ泥っぽいな、と私自身も思っていたのだが、夫からしても「少々拝借」があり得ないことだったらしい。

 

人間とは時々愚かな行動をとる生き物で、夫はというと、一番話すべきではない、義母にその話を当時していたらしい。義母はその話を今でもきちんと覚えており、その話を思い出すと、とてもうれしい気持ちになる、と最近酔っぱらったときに夫に話したそうだ。

 

そして頼んでいないにもかかわらず、その話を夫は私に教えてくれた。今回の話から分かったことは、①義母に一生好かれる気がしないこと ②義母に弱みを握られていること ③他の嫁に私のこそ泥っぽい過去が知れ渡っているだろうということ ④夫は話さなくていいことを話す傾向にあること ⑤夫は私のことを陥れようとしているという疑いが濃厚になったこと

 

私も夫の家族の前で酔っぱらってみたいものです。どんな本音が飛び出してくるか楽しみです。

 

f:id:momosjournal:20181130221047j:plain

義実家から最近送られてきたせんべい。