安心した私の気持ちを返して

夫の親兄弟家族と夕食を食べた。向こう三年は夫側の家族とは会わないと固く決意したはずなのに、なぜかその場にいた私。義母にはいらん嫌味は言われるし、夫の兄弟の子供たちは賑やかだし、謎にペタペタしているし、やはり自分を強く持って参加するべきではなかったと反省していた矢先に、突然義父が嫁三人にあるものを手渡した。

 

それは札束だ。ただの札束ではない。帯の巻かれた札束だ。しかも封筒などに入れるでもなく、生身のまま、それはもうカジュアルにニコニコしながら嫁三人に手渡したのである。

 

唖然としつつも、貰えるものは貰っておく主義なので有難くカバンにしまった。帰宅している途中で帯に巻かれた札束のことなどすっかり忘れて、風呂に入り寝た。早朝、ふと札束のことを思い出し、慌ててカバンを逆さまにして中身を確認すると、そこにはちゃんと帯に巻かれた札束があってホッとした、

 

というとてもリアルな夢を見ました。札束があって安心した私の気持ちを返して欲しい気持ちでいっぱい。あと出来るなら札束も返して欲しい。こんなにも朝起きた瞬間から落胆するような夢、もう二度と私に見させないで。

 

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札束は失ったままだが、代わりにお中元が届いた。