本格絶品インドカレーを食べようの会

昔の同僚に「昔の上司の家で上司の友達が作る本格絶品インドカレーを食べようの会」に誘われたので、珍しく出かけてきた。こう見えて義理堅い女であるので、最後まで味方でいてくれた上司に誘われたらさすがに断れない。

 

義理とインドカレーのためという立派な理由を手に出向くのだが、問題は上司の友達の存在である。私の人見知りは年々悪化するいっぽうで、新しい人と出会うということがたまらなく嫌なのである。何かを話さないといけないという空気感やプレッシャーに耐えられない。そのことを考えるだけで体調が悪くなるくらい避けたいことである。

 

インドカレー食べたいし、こじんまりとした会と言われたので出かけたのだったが、向かう電車の中で昔の同僚から「計画変更。上司の家でカレー作らないらしいよーその友人の家に行くかもって。よく分かんない」と連絡が。よく分かんないじゃ困るんだよ、私は。急な変更や未知のことにめっぽう弱いのに一体どうしたらいいのだ。

 

急な変更に呆然となり、何をどうすればいいのかを頑張って考えようにも考えられるわけもなく、電車は予定通り上司の家の最寄り駅に着くし、普段は迷子になるくせにこの日は迷子にならずに上司の家にたどり着いちゃうし、気がついたらみんなで上司の友人の家に向かっていた。

 

上司の友人の家着くと、そこには上司の友人とその友人、つまり私からみると赤の他人が合計7名も集まっていたのだが、その時の絶望感を分かっていただけるだろうか。そのまま回れ右して家に帰りたかったができない、なぜならそこがどこだか見当がつかないから。方向音痴の宿命である。昔の同僚に駅まで連れて行ってもらわないと帰れないのだった。

 

大人しくインドカレーを食べ、食後のチャイを飲んだ。カレーだけは聞いていた通りで、おいしかった。挙動不審にはなっていなかったと思う。

 

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インドはベンガル風の何とかというカレー。名前は忘れました。