鼻の手術と相成りました。

夫はおそらく昔の鼻の骨折のせいで(ちなみに夫に骨折したとの認識はない)片方の鼻がふさがっていて鼻呼吸がしづらい、それが故に今のいびきは今後さらにひどくなっていくことが予想され、繰り返される鼻炎と蓄膿と戦わなくてはならないだろう、と言われたので手術を受けたのは先日のこと。

 

病院によっては2、3日入院するけどうちは日帰りで手術できるからと言われ、日帰りの手術となった。どういう手術なのか何度夫に説明を求めても夫自身が100%理解していないので私にも何が行われるのか理解できない。先生が図を描きつつ丁寧に説明したと予想される紙切れを持って帰ってきたが、まったくもって意味不明である。

 

とりあえず曲がった鼻の骨を削るかなんかしてまっすぐにし、細かい骨を取り除き(そんなものがあるのか?)、鼻水が出るセンサーの役目をしているなんとかという部分をどうにかするらしい。どうにかって何? 細かい骨ってなんなの? 理解しないままでいいの? おそらくよくないだろう。

 

訳が分からないまま手術を受けて帰宅した夫。私が仕事を終え家に帰ると、待ち受けていたのは麻酔がまだ完璧に抜けておらず滑舌が非常に悪い夫と、取り除かれた小さい骨がたくさん入った試験管のような入れ物。お土産にくれたらしいがそんなもの持って帰ってこないで欲しい。なにこれ、後日捨てていいのか。


その夜、私は出かけなければならず、手術したてで今まで見たことがないくらい弱っている夫を放り出して出かけたのだが、行ってくるね、と声をかけたとき、夫は痛みのあまり泣いていた。断っておくがこれは決して漢泣きではない。私が家に一緒にいて泣いている姿を見られるよりも、ひとりで痛みに泣いている方が男としての面子は保たれたであろう。

 

帰宅すると、座薬を入れた夫は痛みから解放されぐったりした様子で寝ていた。夫の顔を見ると、鼻の両穴には綿が詰められており、その様子が不謹慎にも遺体のようなのだった。遺体でももうちょっと見えないように工夫されているのだろうに、夫の場合は綿丸見え。本人はいたって真面目に先生の指示に従っているだけなのだが、鼻の穴に綿って。笑かすな。


早く全快しますように。毎日綿が詰められている夫の顔を見るのもいろんな意味でつらいですので。

 

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さすがに小さい骨がいっぱい入った容器の写真を載せるのは憚られますので、夜桜。