不眠といびきと

夫に付き合ってお昼寝。晩ご飯で食べるお米炊くのを忘れて昼寝を開始したため、晩ご飯を食べる時間が迫っているのにごはんが炊けていない。お布団様が暖かすぎて炊飯器までなかなかたどり着けない。夫が冷凍しているご飯を黙って食べてくれる人ならよかったのに。

 

夫は横でスヤスヤ寝ている。夫は鼻呼吸できないというかしにくいので(最近片方の鼻が昔の骨折の経年変化でほぼ通じてないことが発覚)、首の位置が悪いときとか飲み会の後とかいびきをかく。

 

私が以前働いていてストレスで不眠だった時、そのいびきがやたら気になってしょうがなかった。ただでさえ眠りが浅い私。耳栓してもとれてどっか行くし、そもそも真横で寝てる人間から発せられる音が聞こえなくなるわけなかろう。そもそもなぜ私が耳栓をつけなくてはならない?

 

そんな時、ドラッグストアでいびき防止テープを見て、これいいやんと思ったので、家にあったサージカルテープを夫の口に貼り付ける事にした。はじめは唇の中心に縦に貼った。しかし夫は器用に唇の両端を器用に開けて口呼吸を行うことに成功するし、寝ぼけて(わざと?)テープを外すしでいびき改善には繋がらなかった。

 

私の不眠は続き、比例してイライラは増すばかり。いびきで私の睡眠を邪魔しているくせに気持ち良さそうに寝ている人間が真横にいてイライラせずにいられますか。辛抱たまらず、口を塞いでみたり、鼻をつまんでみたり、気道確保するかのごとく首の位置を変えたりしてみても効果ないので、うるさいねん!と夫を起こしたりもした。夫はごめんと言いながらもいつも秒で寝ていた。

 

ある夜中、私が夜中に寝れない!!!と夫を起こした。ごめんなごめんな、と本当に申し訳なさそうに自らサージカルテープを口に貼って寝た。その夜は静かだった。

 

翌朝夫を見ると、口が開かないようにサージカルテープがちょっとやそっとでは取れないように、口をふさぐようにびっしり貼られていた。ちょっとした恐怖絵図である。と同時に、口呼吸が主な人間がこれやったら確実に死ぬだろう、と思った。

 

その日以降、私は夫にテープを貼る事をやめさせた。翌朝隣で夫が冷たくなっていたら。しかも鼻で呼吸しにくい人間の口にテープが貼られた状態を救急の人たちに見られたら。そんなことが起こるくらいなら進んで不眠を受け入れる覚悟をした。

 

しばらくして仕事やめて不眠が改善されたら、夫のいびきはさほど気にならなくなりました。仕事は夫殺しを引き起こしかねない。

 

 

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ニセうなぎ。本物の方がおいしい。