正午に友人宅最寄駅に行くこと

連休中の唯一の予定といえる予定は、友人の家に遊びに行くことであった。ゴールデンウィークが終盤に差し掛かった5月某日、ついにXデーがやってきた。ターゲットは、正午に友人宅最寄駅に行くことである。多くの人には問題なくこなせる「正午に友人宅最寄駅に行くこと」というタスクを簡単に完遂できない人間がこの世に存在していることについて今回は説明したい。

 

まず、今回の難所は地下鉄からJRに乗り換えることにあると踏んだ。JRは魔窟だ。何番線、どこ行き、ドアの位置(丸とか△とか)、丸とか△とかの色、そして車両番号に至るまでを把握しなければおちおち電車に乗り込めない仕組みになっている。

 

親切に示していると思っているのだろうが、そもそも選択肢が多すぎるからそういうもので示さなくてはならないのだ。そしてその表示システムが意外と複雑で入り組んでいるということを、もうそろそろ分かって欲しいところである。

 

JRがどれだけ難解なことを人々に強いているかについてはまた後日じっくりと述べることにして、まず正午に目的地に到着するには11時半には家をでなければならない。だが出発予定時刻に出発できたためしがない人間にとって、当然11時半に家を出れるわけがない。ある意味予定通り、数分遅れで家を出発し最寄駅まで走る。

 

走って改札を抜け急いで電車に乗り込んだ。これで正午の待ち合わせの時間に間に合いそうだ。だが、ドアの上に貼ってある駅名のリストを見て愕然とする。リストに目的の駅がないのだ。はじから順番に慎重に読み進めていっても目的の駅は見当たらない。どこに行った。

 

反対方面行きに乗ってしまったということではない。そもそもリスト上に駅名がないのだ。正解は、「いくつかある地下鉄の線の本来乗らなければならない線とは別の線に乗ってしまった」である。今回の移動の難所をJRと決め込んでいた私は地下鉄に仕込まれたトラップにまんまとはまってしまったわけだ。魔窟はJRだけではなかったのである。

 

今後の対策としては、自分が乗るべきなのはどの線のどこ行きなのかをしっかり把握することに重点を置きたい。そして本当の難所というのは意外なところに隠れており、気を抜いた瞬間にはまってしまいがち、ということも忘れてはならない。あと、ちゃんと時間通りに家を出ることも今後の課題にしたい。

 

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乙女軍曹にデザートだ、食えと言われて出された寒天 黒蜜きなこがけ。想像以上に美味しかったのでリピートする予定。