パーフェクトハズバンド

夫が完璧すぎて困っている。なぜか私が仕事で夫が休みだった日、仕事を終えて家に帰ると、掃除と洗濯はすでに終わっており、何とごはんまでできていた。私は作ってもらったごはん食べてお風呂入って寝るだけ。どこまでいたでりつくせりか。

 

夫は仕事もできる上に、料理を作る手際はいいわ、味はおいしいわ、で私がすごく見劣りするから困っているのである。手が汚れるのが病的に嫌いで調理中に何度も何度も何度も何度も手を洗ったり、手が濡れたままでいることに病的に不快感があるので手をふいたり、台所に小麦粉や塩が一粒でも落ちたら気になるので掃除せずにはいられなかったりで全然ごはん作りが進まない私とは対照的なのである。弊害として、ものすごい量のタオルを消費するので洗濯物が増える。

 

そして私は味見はしない主義。猫舌だし、味見をしてもおいしいか判断できないし、判断できたとしても塩を足したらいいのか、醤油が足りないのか、たぶん分からないと思う。どんな味になるのかはいつも賭けである。味の想像がつかないのもスリリングなので、刺激的な毎日を送れてよい、ということにしている。

 

私に働く意欲があり、人一倍稼ぐ力があれば、夫には専業主夫になってもらうところだが、残念ながら私には働く意欲も稼ぐ力も人並み以下なのであった。さらに料理の腕もイマイチときているので、夫の胃袋を掴む女がよそに現れたら私は一瞬で捨てられる運命にある。夫が完璧なのも困りものである。

 

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これは普通のトマトではありません。一つのヘタから二つのトマトができたとても珍しいトマトです。