筋肉夫が手に入れた不思議な能力

こんなことを突然書くのは馬鹿馬鹿しいし、ふざけていると思われるのも心外なので今まで沈黙していたが、もう黙っている事ができないところまできてしまった。実は乙女な筋肉夫がついに予知能力を手に入れたかもしれないのである。

 

予知能力なんてそんなもの存在しないと私も思って生きてきた。そんなものはでまかせだ、フィクションだと。でもどうやら存在するかもしれないのだ、予知能力。

 

事の発端は先月のことであった。突然夫が某国の某有名歴史的建造物ってどこにあったっけ?川沿い?と聞いてきた。その時私たちはかつて訪れたその某都市の地図を眺め、思い出を語り合ったのだ。

 

その翌朝、某建造物が火事に見舞われたとのニュースが飛び込んできた。夫はその建造物のことを旅行以来一度も口にしたことはなかった。ふとなんとなく頭に浮かんできたんだそうだ、その建造物が。私はぞっとした。話題にした翌日に火事で燃えてしまうというのは何事か。

 

そして先日遊びに行った友人宅。友人がお昼ごはんを用意すると言ったので何を用意してくれるのかを夫と賭けた。私はたこ焼き。夫はクレープ。特に意味はないらしかったが、とりあえずクレープだと思ったのだ、夫は。

 

そしてまさかの事態が起きた。友人が用意してくれたのは夫が予想した通りのクレープ。動揺した私は顔が引きつった。賭けに負けたからではない。夫が言い当てたからだ。クレープが昼食に出てくる家庭は日本にはそんなにないだろう。なのになぜ分かったのだ、クレープが出てくると。

 

そんな夫のまぐれ当たりが「まぐれ」ではないと決定づけたのが、昨夜の出来事である。突然私はモーニング娘のMVを見たい欲求にかられてMVを見ていたのだが、オリジナルメンバーって誰だっけという話になり、夫のスマホを使いグーグルで検索しようとしたら、前日の検索履歴に「モーニング娘」とあるではないか。

 

なぜ前日だと分かったかというと、老後のことを不安に思った夫が前夜に調べた「老後 年金」の前に「モーニング娘」のワードが出てきたからだ。夫がモーニング娘のことを調べていた(なぜかは追及しないでおく)翌日に、私がモーニング娘のMVを見るというこの偶然を予知能力と言わずして何という。

 

これで分かっていただけたと思う。優しさと真面目さと筋肉以外に何の取り柄もないと思われてきた夫に予知能力というか何やら不思議な力が宿ったということを。そして私は動揺が隠せないでいる。今日の文章がやたら倒置法を多用しているというか奇妙なのは、目覚めたばかりの夫の不思議な能力にどう対応してよいものかまだ分からないからだ。もう少し時間をいただけると有難い。

 

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先日のピクニックで半袖焼けした筋肉夫の上腕二頭筋。