バンコク2020 三日目

朝6時半に目が覚める。気持ち的には休暇中なのでいくらでも寝たいし、実際いくらでも寝ていいのに、目が覚めてしまってなんだかもったいない気分。そんな悲しさを紛らわせるため、昨夜買って食べきれなかったケバブを、寝ている夫を起こさぬようにコソコソしながら食べる。

 

午前中はプールで泳ぐことに。どれほどの水温か足をつけて確かめてみると冷たい。サウナから出た後に入る水風呂くらい冷たい。それだからなのか、誰もプールで泳いでる人はいない。だが、私はプールも楽しみにしてバンコクにやってきたのだ。泳がないわけにはいかない。だから泳いだ。凍えながらがむしゃらに泳いでやった。冷たい視線が向けられてはいないこともなかったが、そんなことよりプールの中が寒いので、視線の冷たさをうまく吹っ切ることができた。

 

お昼ごはんには、同僚のタイ人におすすめされたショッピングモールに入っているらしいレストランだと思われるところに出かける。いざ着いてみると、普段街中の小汚い屋台や食堂で食べている私からするととんでもない金額の、といっても日本円にしてみたらそんなに大したことはない、小奇麗なレストランだった。

 

同僚のタイ人は、もしかしたら小汚い食堂を勧めるのは申し訳ない思い小奇麗なレストランを勧めたのかもしれないが、私は屋台や食堂で200円くらいで食べられるおいしいご飯と出会ったときに大きな喜びを感じる人なので、タイ人には申し訳ないがこんなところで食事するわけにはいかないのである。

 

私としては今すぐにでも街の食堂に駆け込みたいところだったが、夫は腹が減りすぎて倒れそうになっているので、納得いかないながら、いつもより5倍ほど値段の高い、けど味は普通の、たいそうなお皿に盛られたちょっとした量のタイ料理を食べる。その後、同じショッピングモールの別の階に楽しそうで美味しそうでリーズナブルなフードコートを発見し、私は夫を責め、夫は私の同僚のタイ人を責め、不穏な空気が流れることになる。食事をおざなりにするのは精神衛生上よくないということが改めてよく分かった。

 

夜はタラート・ロットファイ・ラチャダー・ナイトマーケットに出かける。夫は前回同様ここで散髪してもらうことに胸を弾ませている。散髪の最中、ただ待っている羽目になる私のことなど何も考えていないのだろうか。

 

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散髪の途中経過

 

散髪の他に、夫は買い物を、私はどうしても酒が飲みたい衝動が抑えられずに頼んだビールの大瓶を一人で飲み干せるわけもなく、大半を嫌がる夫に飲ませたりして、それぞれ思い思いにバンコクの夜を楽しんだのであった。

 

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