普通じゃない可能性があります

朝、夫を駅へ送っていくときにエレベータで高確率で出会うある子どもが、私の顔をじっと見る。何かを言いたげな純粋な目にたじろぎ、思わず目を逸らさずにはいられない。

 

その子どもはいつもお父さんに連れられている。そしてお母さんを見たことがない。お父さんはいつもくたびれた様子で、アイロンをかけていないヨレヨレのシャツを着て、髪には寝癖がついている。

 

その様子を見て我慢できなくなった夫が、下世話にも妄想を爆発させた。「あの家にはお母さんがおらんと思う。あの子どもがモモちゃんを見て『ママ・・・』って言ったら、お前肉壺決定な。」

 

私は妊娠したことがないので、誰かのママになり得る可能性は非常に低いと思いますが、万が一あの子どものママでしたら、どうやら私は聖母になったか、無性生殖か単為生殖ができるようです。肉壺扱いされるのも嫌ですが、研究材料にされるのは真っ平御免ですので、どうか研究機関などには言わないでおいてください。

 

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下世話なことを言っているから、夫が膝を怪我した。保冷材を巻くのに持ってきたのは私のお弁当を包むハンカチ・・・。わざわざ花柄を選んだのはなぜ・・・?