柚木貴志先生について

『サイン―法医学者 柚木貴志の事件―』から目が離せない。初回ははっきりと申し上げて、残念な出来であった。韓国ドラマのリメイクだからか、管理官(松雪泰子)と警部補(高杉真宙)がマッコリを飲んでいたのは、本当にドラマとしてよかったのか。大人の事情が見えちゃったのかもしれないが、別に見せなくてよい。

 

これはサスペンスドラマじゃなくてコメディなのかと思いたいくらいであった。コメディだと思ってみればところどころのおかしさも納得できる。(多少のネタバレがあるので、録画はしていてそのうちたぶん見るとは思うけど今のところまだ見てない、みたいな人は読まない方がいいかもしれません。)

 

しかしどうだろう。話が進むにつれ、コメディ感が薄れるかと思いきや、今ではコメディ感にハラハラドキドキがプラスされた。どうハラハラドキドキなのかというと、まず、新人解剖医の中園景(飯豊まりえ)が立派に泥棒しているところである。しかも何回も。

 

アンタほんとに私と同じ人類か?と問いたくなるほど肌には毛穴がなくて本当につるつるってそれはどうでもいいのだが、この新人解剖医、すぐにホイホイ盗む。それでよく免許はく奪されねえな、と感心してしまう。

 

それは全て尊敬する解剖医の柚木先生(大森南朋)の為なのだが、証拠品を盗んだり、院長先生の部屋に忍び込んでパソコンからデータをコピーしたり、刑事を締め出して解剖を始めちゃったりもする。犯罪すれすれどころか堂々と犯しているところが、おかしくてたまらない。

 

というドラマなので色んな意味で目が離せないのだが、先日の緊迫するシーンも本当におかしくて大変だった。それは柚木先生が慕っている兵藤先生(西田敏行)を解剖するシーンで起こった。悲しみ溢れるシーンなのだが、夫がポツリと言ったのだ。「兵藤先生、乳首の毛がない」

 

夫はさらに続ける。「こんなおっさんで乳首の毛が全くない人なんか見たことない。ありえへん」もうやめて欲しかった。私は真剣に兵藤先生の死を、柚木先生と共に悲しんでいたというのに、乳首の毛の話など、何故今するか。

 

もう私の悲しみは遥か彼方へ行ってしまった。私の意識はもう、兵藤先生の乳首に向いてしまった。だって、本当につるっつるだったから。美乳首。くぎづけ。

 

最終回まで柚木先生と盗人猛々しい新人解剖医の行方をテレビの前で見守りたい。

 

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昨日は下鴨納涼古本まつり見たさでわざわざ京都まで行きました。あの気温と湿度の中でお目当ての本を探すのは至難のワザ。でもホクホク顔の本の虫たちがいっぱいいました。奴らはモノホンです。