バンコク旅行 ③

午前中はプールでのんびりと過ごす。当初の予定では初日からプールで過ごす予定だったのに、気が付いたら二日間も活動的に過ごしていた。普段、週の半分以上を家からほぼ出ずに過ごし、仕事に行ってもパソコンの前から98%動かない人間からすると、過去二日間で、一か月分の動いた計算になる。しかも一緒に行動しているのは体力が有り余っている大男。疲労困憊のはずである。

 

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本当は一日中プールサイドで過ごしたいのだが、日光に当たると赤く腫れてブツブツができて痒くなるという特異体質のため、後ろ髪を引かれつつ午後からは泣く泣く出かけることに。

 

まず向かったのは、エビの踊り食い「クンテン」が食べられる場所。ゲテモノを面白がって食べたがる変わり者の夫は、クンテンをとても楽しみにしているようだ。反対に、わざわざクンテンを食べる為だけに電車に乗らされ、暑い日差しの中を歩かされている私はどんどん不機嫌になっていく。

 

クンテンが食べられるはずのレストランに行くと、見事に閉まっており、周囲には何もない。人がいない。猫すらいない。全然ぐうたらできないし、暑いし、お腹空いたし、無駄な時間を使ったし、ここどこだよって感じだしで、私の不機嫌度合は増していく。夫も焦ってはいるが、なぜ開いている時間を調べていないのか。こういうことで怒り出す私の性質を分かってワザとやっているのか。

 

食べられないものはしょうがないので、不穏な空気を携えたまま移動。次の目的地へ向かう。私の機嫌を直すには、①寝かす②買い物、の二択である。そこらへんで寝かすわけにはいかないので、夫が連れてきたのはMBKというショッピングセンター。ここのフードコートでまずご飯を食べさせ、買い物をすればモモコの機嫌は徐々に直っていくというわけです。

 

機嫌を直して夜。生きたエビなど別に食いたくないのだが、行かないと一生文句言われるので、クンテンリベンジに付き合う。昼間は猫の姿すらなかった界隈だったが、多くの人で賑わっている。目当ての店もちゃんと開いている。昼間から生きたエビなんか誰も食べないということが分かりました。

 

エビが水槽にいることを確認し、クンテンが食べられることも確認。やっとクンテンとご対面である。人のよさそうな店員がクンテンを運んでくる。誇らしげに器の上に乗せられた蓋の役割をしている平皿を開けると、そこにいたのは無数の生きたエビ。とても気持ち悪い。

 

嬉々として食べはじめる夫。馬鹿なニホンジンがまたクンテン食ってるよ、とばかりに面白そうに見ている店員。無理やり食べさせられるモモコ。写真ではそうでもないが、実際にピチピチ跳ねるエビを口に運んでいくことがこんなにも辛いことだとは(味は爽やかで美味しい)。

 

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三月の台湾ではスッポンの生々しい手足を食べ、今回のバンコクでは生きたエビを食べる・・・。私は一体どうなりたいのか。エビと目を合わせないようにしつつ、おえっとえづきながら、一生懸命食べた。

 

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