酔いと厚かましさ

仕事の後に友人と待ち合わせる。私は四時に仕事が終わるというのに、カタギの友人は五時まで仕事だという。まったくつまらん。それでは私も五時まで働くしかないではないか、と覚悟して出勤した日に限っていつもに増して暇。

 

普段三時五十分ごろに仕事頼んでくるW氏でさえも何も頼んで来ない。いつもは「手が空いていますので手伝えることがあったら仰ってください」ルールを全力でなかったことにしているこの私が、勇気を出してルールに則ってみたのに見事に何も無い。一体何の嫌がらせか。毎年師走は猫の手も借りたいほど忙しいらしいのに、とうとうヤバイのか、我が社。

  

一時間分多く稼ごうという目論みは見事にはずれ、コンビニのイートインで時間を潰す。イートイン脱税が横行しているとテレビでやっていたので、きちんと自己申告。ところが、店員は「そんなこと言わなくてもいいのに申告されたら消費税10%にするしかないじゃない」というような目線をよこしながら税率を変更したいた。

 

釈然としないまま、友人とは無事に五時半から飲み始める。酔っ払った勢いと30代になって会得した厚かましさで、数年越しで我慢してきた「何でクソ旦那と離婚しないのか(大意)」について改めて聞く。

 

この日は二人ともひどく酔っ払っていたからか、旦那についてクソだのクズだのとひどい事を散々言われたにもかかわらず、友人は「モモコ大好きやでー!」と言い残して帰っていったが、翌朝我に返って「何であんなボロクソに言われなきゃなんないんだ!」と怒り出し、もう二度と口聞いてくれないかもしれない。唯一の友人よ、今までこんな私と仲良くしてくれてありがとうございました。どうか、お幸せに。

 

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二人で食べたホルモンの味を私は決して忘れないよ。