二重顎はだめだろう

運転免許証の更新に行ったのだが、あと二回くらい更新したら私もう更新できない、と確信した。あれは頭の回転が早い若者でないと絶対にこなせない手続きということがよく分かった。人数をさばくことに命をかけている更新センターの職員の説明は早すぎて何を言っているのか分からない上に、「分かりましたか?」には「はい」としか答えてはいけないような気にさせられるし、次にここに行けと言われても行くところが分からないからすぐに迷子になる。次回はまだ30代なのでぎりぎり行けるかもしれないが、もう次の更新くらいからかなり怪しくなることは間違いないだろう。

 

現に、私の前に視力検査をしていたおじいさんは、見えなかったのか検査をしていたおじさん職員に「え?見えない?見えないの?!見えないならあっちで休憩してまた戻ってきて!休憩したら見えるようになるから!」と励まされているのか怒られているのか判断に迷うようなことを大声で言われてしょんぼりしていた。未来の私の姿だと思うとなんだか私までしょんぼりしてしまった。

 

しょんぼり気分のまま別のおじさん職員に写真を撮ってもらったのだが、後ほど受け取った免許証を見るとなんと二重顎になっており、まあおそらく普段から二重顎なのだろうが、だからといって免許証の二重顎はだめだろう。二重顎の免許証を今後五年間身分証明書として提示しなければならないと思うと、気分が重くてしょうがない。なんで二重顎になってますからもう一回撮りますね、って言ってくれなかったのか。それくらいサービスしてくれたって誰の損にもならないんじゃないのか。それが無理ならいっそのこと今流行りの修正したりする技術を導入したらいい。

 

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