洗濯機、ご臨終。

洗濯機が突然ご臨終。今まで点滅したことがないランプが一斉に激しく点滅し、けたたましい音が鳴り止まなくなった。取扱説明書に今がどういう状況なのか、改善方法はないか探し求めたところ、「故障です。コンセントを抜き、水道を締めて修理に出してください」と書いてあった。その突き放したような書き方に、本当に終わりを迎えたのだと悟る。

 

思い返せば、この洗濯機を買った時も同じだった。突然冷たく動かなくなった洗濯機。せめて脱水してから壊れろコノヤロウと怒りに震えた。その時は今よりもっとお金がなくて、なけなしのお金で一番安い洗濯機を買ったのだった。

 

先日、毛布とシーツを洗って干そうとベランダに出て大雨で愕然とした馬鹿はこの私なのだが、部屋に干せるわけもないので仕方なくコインランドリーで乾燥させてふかふかになって超しあわせな気分になったのだが、コインランドリーに行ったことが気に入らなくて壊れたのだろうか。

 

そんな洗濯機に話しかけても機嫌をとろうと思っても、もう遅い。電源を入れたら発狂するだけ。水は抜けているが、脱水ができないので干しても乾かないことが推測されたのでコインランドリーに行き、脱水&乾燥。お金様よ、さようなら、また会う日まで。

 

その間に洗濯機を買いに自転車を飛ばして家電量販店へ。売り場にはものすごい量の洗濯機が並んでおり、縦型かドラム式か、乾燥機能つきか、はたまた何リットルがいいのか。そんなに一度に決めろと言われたって無理に決まってるだろうが。と怒っている場合ではなく、閉店間際なので急いで決めて買わなければならない。

 

店員さんの話を聞いていると情報量が多すぎてだんだん意味がわからなくなり、途中から右から左へスムーズに抜けていった。水流がどうのとか水の出方がこうでとか泡がきめ細やかでとか、私はただ洗濯がしたいだけなのになんで物事はこうも複雑化しているのだろうか。

 

結局言いくるめられるがままに、大家族用の(二人暮らしなのに)、乾燥機能つきの(おそらく使わないのに)、故障した洗濯機の4倍もする恐ろしい値段の洗濯機に決まった。判断能力を奪われたところで有り金全てをむしり取られ身ぐるみ剥がされて道端に捨てられた気分とはまさにこういうこと。

 

二月はよく働いたと思ったが、そんな小遣い稼ぎじゃ何ともならない値段の洗濯機。久しぶりに頑張って働いたご褒美にザラのパンツを買おうかなと考えていたがそんな浅はかなことをしている場合ではなくなった。

 

まあ、こういう状況になって買わなくていいものならはじめから必要ないということが分かったんだから高い勉強料払ったと思って、って思えるわけがないだろう。しばらく立ち直れない、また預金ゼロになった私の気持ちが分かるか。

 

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洗濯機を配送してくれたおじさんに「洗濯機用防水パンがちゃんと掃除してあってキレイやねー!」と褒められました。褒めるなら金をくれ、と思いました。