日本の未来の縮図に出会う

図書館で貸出カウンターに並んでいた。私の前に並んでいたのは複数人の小学生たち。その子供たちが後ろを振り向いて、驚きと恐怖の表情を浮かべた。

 

何故そんな顔をしたのか考えてみると、小学生たちの後ろ並んでいるのは30代の私、その後ろには50代とみられるおじさん、そのまた後ろには年金受給者と見られるおじいさんやおばあさんや性別不明の高齢者がずらりと列を為していた。

 

そして大半のお年寄りが手に持っている本は「マネー術」系や、「幸せな人生」といった類の自己啓発本ばかり・・・。私は老後が楽しみで仕方がないのだが、そんなに辛いのだろか、老後。

 

老後2000万円足りない問題が浮上して私が老人になる時はもっと辛いかもしれない、だから私もきっとマネー術の本を借り、お金が足らなくても心豊かに暮らすために自己啓発本を借りることになるんだ、という自分の未来が見えて、静かに立ちくらみと戦った。

 

少子高齢化の縮図を目の当たりにするような図書貸し出しの列に、そりゃ恐怖の表情も浮かべるわ小学生、かわいそうに。日本の未来のために是非とも頑張ってほしい。

 

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路地裏。ある日の下町歩きにて。