私は存在を消すだろう

夫の職場の別の部署の人だったか、取引先の人だったか、そんな感じの人が、コロナウイルスに感染した、と職場の連絡網で回って来た。そこにはなんと、いつどこにいたか、いつ体温が何度だったか、家族の症状がどんなか、同じところで働いている人たちはどんな対応をとっているか、などが事細かに記されていた。

 

その話を聞いて思ったのは、夫の部署でもしそのような事態になったら、私は存在を消すだろう、ということである。どういうことかというと、何が何でもPCR検査を受けたくないのだ。私の鼻は棒などを突っ込まれてグリグリされるようにはできておらず、鼻に突っ込まないと誓ってくれるなら存在を消さないかもしれないが、おそらく高確率で鼻に突っ込まれることが予想される。

 

だから、夫には「そんな状況になったら、家族はいませんって言って。妻はコロナウイルス発生と共に消滅しました、とでも言っておいて」とお願いした。「そんなことしたら妻殺しを疑われて警察沙汰になるから無理」と夫が反抗するが、「鼻に棒を突っ込まれるほうが無理。あなたは鼻の手術して棒を突っ込まれ慣れてるかもしれないけど、私の鼻はバージン」なので、何をどう言われようと無理なもんは無理。

 

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