言っておくけど、夫は不憫なんかじゃない。

諸事情により一睡もできなかった。わけではないが、30分ごとに目が覚めてしまって睡眠の消化不良を起こしている。FONSには日々苦しめられているが、それがついに現実になってしまった。

 

それもこれも夫が旅行先を変えると言い張ったからで、更にはキャンセル不可のホテルを予約すると言って私の忠告を聞かなかったからで、旅行先で祝おうと思っていた私の結婚記念日、じゃないや私達の結婚記念日はどうなるんだ。夫婦の愛を語り合うんじゃなかったのか。

 

それにしても私が夜中に多岐に渡る主にネガティブな感情や考えが頭の中で暴れまわって寝れずに苦しんでいる横で、なぜ夫はこんなにぐうすか寝ていられるのか。しかも布団被らずに腹出して。いびきうるさいし。脚を蹴飛ばしても顔を叩いても首の血管を圧迫し続けても鼻と口を同時に押さえても、一瞬目を開けてむにゃむにゃ言った後すぐに寝直すのは一体どういう了見か。

 

都市伝説のロシアの睡眠実験を知ったときは、人って寝れないとやっぱりおかしくなるんだなあ、なんて他人事のように思っただけだったが、夜から朝にかけてはじめは蹴ったり叩いたりするだけで痛めつけてやりたい、少しは苦しめばいいという思いだけだったのが、徐々に殺意に変わっていったことから鑑みるとやはり人間にとって寝れないというのは大変危険。私ももうちょっとで罪を犯してしまうところだった。

 

それはそうと、たぶん夫のことなので私が怒り狂うので口には出さないが、旅行に行けなくなるかもしれないのはビールの名前みたいなウイルスのせいで俺のせいじゃない、とでも心の中で思っているのだろう。夫も毎回なぜ忘れるのか。私達夫婦間の喧嘩の原因の150%は夫にあると決まっているということを。だから今回も夫のせいなのは決まっているのである。世界情勢のせいなんかではないのである。夫の再教育が急がれる。

 

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会社の腕相撲大会で優勝して洋菓子の詰め合わせもらってきたからって、それが私の好物であったとしても、私の睡眠を奪う奴は許さない。