夕暮れどき
仕事を終えて夫と散歩に行く。途中の公園で小学生3、4年生くらいの女子二人がぶらんこに乗って楽しそうに遊んでいる横を通り過ぎると聞こえてきたのは「あ~あれは闇深いよね」。
闇深い。最近の小学生というは、闇についてもう理解できる年齢なのか。私が小学生の3、4年生だったころ何してたか思い出してみると、たぶんタモなんかを持ってそこらへんの野原を走り回って虫かなんかをとっつかまえて遊んでいた。闇なんてものが存在することすら知らなかった。
とはいえ、やはりそんな年齢で闇が何かを理解しているとも思えないので、おそらくテレビかYouTubeか何かで見聞きしたことを口にしているだけなのだろう。あなたたちもおばちゃんくらいの年齢になったら本当の闇が分かるよ。ほんと真っ暗闇だから。ぶらんこなんかに乗って話せるような存在じゃないから。飲みながらとかじゃないと到底無理だから。
と、必死に精神を落ち着けようとしている私の隣で「分かる、分かるよ。俺もこないだ『ウケる~』って真顔で言ってる女の子おって、その顔がもはや子供ではなくて…」と当時のことを思い出して、私の隣で夫(精神年齢推定6歳)が震えていた。
消費しないといけないレトルトカレーが二つあったので、二つの皿に同量の米をよそって、一個はカレーA、もう一個はカレーBをよそってシェアして食べましょう、と夫に提案したつもりが、夫の脳内でどう処理されたのか、このような形で出てきました。カフェか。言葉って、コミュニケーションって難しい。