呪われた日々 パート1

日記を書く暇もなく、来る日も来る日も呪われているのかと思うような日々を過ごしていた。この数日間でよかったことといえば、洗濯機を回し終わってさあ干そうと洗濯機を開けたらマグちゃんを入れ忘れたことに気づいて「ああまた私はただの水洗いをしてしまった、暑さで汗びっちょりになった夫の服はさすがに水洗いじゃダメだろう」と絶望したが、その日に限って洗剤を入れていたこと。それがとてつもなく幸せなことと思えるほどに呪われた日々を過ごしていたのである。

 

ことの発端はある日突然会社のパソコンと家のパソコンが繋がらなくなったことにはじまる。私だけではなくほとんどのスタッフが突然接続できなくなった。どうしようか、もうこのままみんなで働くのやめようか、と思い始めたところで、テンパった社長が会社の私のパソコンのソフトを再インストールすると言い出した。なんで私のパソコン…下手なことして余計おかしくなるかもしれないから私のだけはやめて、と言う暇もなく再インストールされ、当たり前に改善はしなかった。

 

それでも、家のパソコン側のソフトの何かをああしてこうしたら奇跡的に繋がり、仕事を再開することになってしまった。だが喜んだのは束の間、翌日から以前は求められなかったパスワードを入力しなければ接続できない事態になってしまった。それは毎朝社長にパスワードを教えてもらわなければ接続できないということであり、要する朝から社長と会話しなくてはならないということであり、早い話が最悪ということである。

 

一刻も早くどうにかしたいところなので「再インストールしたせいでパスワードなしで接続できない状態になってしまいました」と圧をかけたところ「再インストールなんてしてませんよ」と記憶喪失なのか嘘をついてるのか、とりあえず私にとっては嘘をつきはじめる始末。

 

2、3日文句を言ってみたが改善してくれる様子が全くなく、はたまた私がどうこうできるわけもなく、フラストレーション溜まっていく一方だったころ、社長が休暇をとることになり、それでパソコンの神様が出勤するという情報を入手したので、大雨、防風、そしてものすごい湿気の中、マスクで窒息しかけながら持ち運び用ではない重さのノートパソコンを持って出勤。

 

パソコンの神様がああしてこうしたところ、15分余りでパスワードなしで以前と同様に接続できるようになった。出勤しなくてもいいような簡単な操作だったらどうしようと前日は気分が悪くなるほど思い悩んだのだが、結果的に私には到底できるような操作ではなかったので、この日の出勤が無駄にならなかったことはよかった。よかったが、社長が私のパソコンを使ってを実験(再インストール)などしなければもっとよかった。 

 

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