【ミニマリズムジャーニー】大物の断捨離に成功 10年の戦いに勝った日

平成最後の冬、持ち物の見直しを相変わらず進めております。ですが予想していた通りなかなか進みません。理由を考えようにも寒くて、手足がホント冷たくてトイレも近いし考えるどころではありません。平成のうちにミニマリストになれないことを認めるのは悔しいけど、もう認めてもいいかなーって気分になってきました。

 

ところで、長らく夫が捨てることを拒んできた用途のないイスを手放した。やっとこの日が来た。私が勝つこの日が。このイスとの付き合いは長かった。本当に長かった。付き合いが10年になろうかというところで離別の運びとなった。

 

出会いは夫が学生時代にアルバイトしていたアパレルショップであった。とあるメーカーがディスプレイ用にその黒いゴテゴテした、センスのない人間から見てもあんまりなイスを置いていったのだった。

 

残念ながらそのアパレルショップは閉店することになった。なんと夫はその最後の出勤日に店を閉めたあと、イスを担いで持って帰ってきたのだ。働いている間、夫とそのイスの間にどのような信頼関係があったのかは存じ上げない。

 

だが、当時私たちは1K(7畳)に半分服に占領された部屋で二人で暮らしていた。もう何かを置くスペースなどどこを見渡してもない。そもそも見渡すほどの広さもない。そんな部屋にイスである。

 

その黒く威厳を放つイス。イスだから座ればええやん?そのイスは人間が座るようにできていないのだ。脚の長さがテキトーでガタガタする。かといってうちは店ではなく一般人の家であるのでディスプレイできるようなものも、はたまたディスプレイするセンスもない。ついでに何が一番腹が立つかって、イスの装飾の黒いモロモロが掃除をしたそばからボロボロ落ちてくること。

 

結局、用途として考えられるのは物を置くことであった。イスなのに物を置かれる役目となって経験した引っ越し二回。移動距離不明。事あるごとに夫に手放すことを促してきたが、きっぱり拒否され、うやむやにされること幾千回。

 

さて、処分が決まればどう処分するか。ゴミに出すにはたぶん700円か800円か。ふざけてるのか。今までどれだけ私のこころをモヤモヤさせてきたと思っているのだ。やっと目の前から消えると思ったらお金を払うだと?そんな馬鹿いっちゃいけねえ。

 

メルカリ?発送料がアホほど高い。しかも今すぐに処分したいのにおそらくすぐ売れない。ということで近所のリサイクルショップに夫が問い合わせることにした。そして実際連絡したのは処分することにして約一か月後だった。夫は今すぐに、すぐやる課に配属にされればいい。

 

というわけで、紆余曲折を経てイスは無事2000円で買い取ってもらえた。気分は最高です。