バンコク2020 二日目

洗濯機の騒がしい音(今回泊まったところには洗濯乾燥機がついていた)と夫の響き渡るイビキで寝不足なのに加え、時差ぼけで早朝に目が覚める。今日のミッションは「ルンピニー公園でジョギングをした後に朝食を食べると見せかけてただ単に朝食を食べる」。公園ランナーに紛れ込むためだけに持ってきた運動着を着て午前8時にホテルを出発し、公園を目指す。

 

朝から楽しい食事を、と期待していたが全然そんなことはなく、公園内にある朝食を買って食べられるスペースには大量のカラスが住みついており、食事を狙っているのか鋭い眼光にカアカア鳴きながらアグレッシブに飛び回っているので始終ビクビクしながら朝食を食べる。運動着を着てきたのは大正解で、早朝ランニングを終えた地元民にうまくなじめたと思う。

 

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その後は公園内の池でスワンボートに乗る。スワンボートで池を徘徊していると、オオトカゲらしき生物が水車の上で日向ぼっこをしたり、別のオオトカゲが池の中をスイスイ泳いだり、また池の周りを歩いているのを観察する。ここにおいても優雅にスワンボートというわけにはいかず、ただただオオトカゲにビクビクしていた。

 

午後からはホテルでゆっくりしていいという夫に後々「本当は出かけたかった」と文句を言われたらたまらないので、また出かけることにする。今思えばそういう戦略だったのかもしれない。「押してダメなら引いてみろ」。

 

夫は「マッスルファクトリー」という怪しげなジムでTシャツが買いたいらしい。マッスルファクトリーでは文字通り筋肉が製造されていた。これまで創造上の生き物だと信じてきたインスタグラムやYouTubeなどでしか見たことのないレベルの筋肉を備えた男女が、更なる高みに向かって筋トレに励んでいる。夫は乳首が見え隠れする着ている意味のないタンクトップを大喜びで買っていた。乳首を見せつけたらその筋の方々に襲われるかもしれないが大丈夫だろうか。

 

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夕方にはアラブ人街に出かけ、手当たり次第にケバブを買いまくり、ホテルに帰って独自のランキング作成に励む。バンコクなのにケバブ・・・と一瞬頭をよぎったが、ケバブ好きなので世界各国のケバブを食べないという選択肢は我々にはない。

 

ホテルに帰って着替えると、この日の私の恰好が最低だったということを夫から告白される。私のファッションセンスに間違いはないことを証明するために、参考にしたインスタグラムでフォローしている北欧の人のコーディネートの投稿を夫に見せると「・・・確かにこの人とそっくりにしてるけどなんやろう・・・人種?サイズ感?いや体形?あっ頭身か!?」とさんざんな言われよう。最低ならなんでホテルから出る前に言わないのか。次に夫にラブビームを送ってくる殿方に出会ったら差し出してやろうか。