下巻しかない

下巻しかない。なぜなんだ。図書館で何か本を借りようと本棚を眺めていると、借りたかったミレニアム4を発見!と思ったら下巻。あと、なぜかミレニアム1も2も3も全部下巻だけが並んでいる。なぜ下巻だけある。

 

こういう時のガッカリ感をお分かりいただけるだろうか。上巻を読まずに下巻読み始められない。想像力を働かせて上巻で何が起こったのか自ら創り出して下巻を読み進めるという手がないことはない。でも普通は上巻を読んで下巻を読むでしょう。

 

それよりも憤りを感じる。上巻が借りられていたからではない。図書館の本はみんなのものだから好きなものをどんどん借りたらいい(何様)。必要であれば上巻が借りられるまで待ちますとも。ではなぜ私は憤っているのか。

 

それは上巻だけを借りるからだ。上巻を借りたら下巻を読むだろう。結果的に下巻を読むんだから一緒に借りればいいだろう。もしも、下巻を借りておいて上巻を読んでる奴が下巻を読めないようにしてやろう、というヤラシイ輩がいたら一生その本を借りられないのだ。そんなことになってもいいのか。

 

そんなに熱くならなくても借りれる時に借りるからいいと思っているのだろう。その考えは浅はかすぎるのだ。自分の記憶力を侮ってはいけない。自分で思っている以上にすぐ忘れる。上巻の内容を忘れて下巻を読んだらそれはもう上巻を読んでいないのと同じだ。もしくは下巻を読むにあたり、さっきも書いたように創作というか、ねつ造をする必要が出てくるのだ。

 

そればかりか下巻を読む情熱を失うだろう。読まないという選択肢を選んでも罪にはならないが、上巻で起こったことの結末を知らずに生きていけるのか。張られた伏線を回収せずに死ねるのか。そういう事をして作家に申し訳ないと思わないのか。そもそも上巻の内容を忘れたからもういいのか。憤りすぎて分からなくなってきた。

 

とりあえず上下巻の本の場合は必ず下巻まで借りることを徹底してほしいというお願いでした。

 

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読書のお供はドーナツ。一人で全部食べてないよ、三つだけ。