子供たちは知らない。

寝ない子共は損をしている。子供のうちは、寝さえすれば大人は手放しで褒めてくれるのに。残念ながら、人間はある程度年齢が行くと、寝ても褒められなくなる。それどころか、大人になると人に褒められることが極端にすくなくなる。よく寝て褒められる期間というのは思ったよりも短い。それなのになぜ寝ないか、子供。

 

私は大体夜9時になると布団に入る。「夜9時は寝る時間」がモットーの家庭で育った私にとって布団の中にいるのは当たり前なのである。そんな中、マンションの廊下を走り回る子供のテンションの高い奇声が聞こえる。

 

十数年すればそんな子供だって大人になる。大人になると、よく寝ると怒られるのだ。朝寝坊すると怒られ、昼ごはんを食べた後の業務中ウトウトしていると叱られ、土日に何しているんですかと聞かれて寝てるというと説教され、夜9時には寝るというとひかれる。

 

寝ること以上に幸せなことなどない。生きることの辛さや日々起こる嫌な事を考えなくて済むし、何より省エネ。寝てる時間があれば勉強しろだの、身になることをやれと言われて心が揺らがないこともないが、揺らいだ時こそ寝るべきなのである。

 

そんな寝ることに命を懸けている私は、夏になると存分に寝れなくなる。たぶん太陽がが関係していると思うのだが、どうしても朝早く目が覚めてしまうことに思い悩んでいる。すると夫が言い放った。

 

「そんなに疲れてないんやって。もっと働け、もっと動けってことや」

 

廊下を走り回っている子供はきっと知らない。寝て褒められるのは今だけだということを。大人になって寝てばかりいたら、怒られるわ嫌味言われるわで散々な目にあう事を、子供たちは知らない。

 

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ある日のパジャマ。夜は疲れてて何とも思わなかったけど朝見たらギョッとする組み合わせ。猫が多過ぎて目がチカチカする・・・。