鬼のメモ力

先日六月の本で紹介した「思考を鍛えるメモ力/齋藤孝」という本について思う事がある。この本を通してメモを取ることは様々な効力があることを学び、今後は是非とも積極的にメモを取り、いずれは「メモの鬼のモモコ」と呼ばれたい、と真剣に思った。だが、実行するには数々の問題に立ち向かわなければならないことに私は気づいてしまった。

 

まず、著者は三色または四色ボールペンを肌身離さず持てという。しかも一本ではない、少なくとも5、6本だ。複数持っていればどこからともなくすぐに出すことができ、インク切れに戸惑うこともない。そして色分けしてメモをすることで、重要な事をすぐ判別でき、おまけに思考力を培うことができる、と説いている。

 

言っておくと、私は学生時代から、色分けルールをすぐに忘れる傾向にある。おかげで後でノートを見直すと、重要な事は赤色なのか、青色なのかが全く分からないということに陥ってきた。そうこうしているとメモを取る気力が無くなるのである。

 

色分けルールという実に単純なことでさえ翌日にすっかり忘れてしまう私が、メモを取ることを通して思考力を鍛える段階に至るまで一体どれくらいの年月が必要なのだろうか。

 

まずは、単純なルールを頭に叩き入れ、メモ帳とペンを持ち歩いて書くという行為を面倒だと思わないように意識改革をするところから始めなくてはならない。

 

要するに、色分けルールこそが何よりも大切だと信じ、マメな人間にならないと鬼のメモ力を手に入れることは叶わないということなのか。人生は一筋縄ではいかない。