しゃーない事はないのである

仕事終わりの電車に揺られ、森博嗣のエッセイ本を読んでいたら、「大人になりたくないな、と思ったら、もう大人だ。」と書かれていて雷に打たれたような衝撃を受ける。

 

日々、大人こどもになるにはどうしたらいいか考えている私にとって、こんなショックな一文はない。森先生によると、私は完全に大人になっているらしいし、誰も子供には戻れないのだからしゃーないらしい。こんなことってありますか。

 

そして私は気づいてしまったかもしれない。「家出したいと思えるのは帰る家がある人間だけ」と巷では言うように、「子供になりたいと思えるのはそういう環境にいる人間だけ」という事なのではないか。要するに、私はただ甘えた考えを持った人間なのではないか。

 

言い訳ではないが、私は子供に「戻る」のではなく、「子供から大人を経て子供になる」ので、しゃーない事は決してない。何を言っているのか、私は。


f:id:momosjournal:20190716173711j:plain