恐らく一億円は一生貯まらない

昨夜、ウォーキングに出かけると、夫がトイレに行きたいと言い出した。いつもこうなのだ。トイレを済ませてから家を出ればいいのに、出先でトイレに行きたいと言い出す、まるで子供だ。

 

コンビニで夫が自然に呼ばれている間、立ち読みでもしようと雑誌コーナーを覗くと、「一億円を貯める習慣」について書かれた雑誌に目を奪われた。私にもその習慣を教えてくれよ、と雑誌に吸い込まれていくと、読めないようにテープが貼ってあった。

 

読めないものはしょうがないので、一億円を貯めるのは諦めて、次に興味をそそられたのは「みるみる痩せるレシピ」が載っている雑誌。金持ちになれないならば痩せるレシピでも学ぼうか、と雑誌を開こうとすると、またしてもテープが貼ってあって読めないのであった。コンビニの 雑誌読めない ただの紙束(字余り)。

 

テープをちぎって読めないこともないが、30代にもなってコソコソ雑誌のテープをちぎって読むのもなんだか惨めである。そしてたぶん世間的にやってはいけない事のはずだ。痩せるのも諦め、トイレを済ませた夫とウォーキングをして、スーパーに行って、見切りシールが貼られた寿司とパイナップルを買って、二人で食べた。それは夜9時の事。

 

こうやってちょこちょこ無駄遣いしているから、恐らく一億円は一生貯まらないだろうし、こうやって運動の後に暴食しているから、痩せもしないのだろうな、と食べた後で気づいた。あの時、なけなしのモラルを捨ててコンビニでテープをちぎってでも読むべきだった。

 

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暇なので一人で遊んでいたら、魂を抜かれているような写真が撮れました。どんどん馬鹿になっていく一方です。