お洒落番長疑惑

数か月前に夫に不思議な力が芽生えた事をお伝えした。その力は衰えるところがなく、先日も急に映画マトリックスが見たいと言い出したのでシリーズ三部作を見た数日後に、四作目が作られるとニュースになり、ホントたまげた。

夫に言うと、「えー！ネロ死んだのに！？もしかしてあれは死んでなかったか・・・！」と言い出し、ネロは確かに死んだが、それは「フランダースの犬」での出来事で、マトリックスに出てくるのはネオ。英語風に言ったらニオ。もっとしっかりして欲しい。

夫の不思議な力の芽生えは偶発的なものではないかもしれないことも最近分かってきた。義父から受け継いだものかもしれないのだ。私がこのブログを始めたころ、義父は私に言ったのだ。「モモちゃん、作家にでもなるのかい？」アムステルダムに旅行に行くことを言っていなかったのに、メッセージが夫に届いたこともあった。「今、どこの国にいるのですか？」エスパーか。

そして、義父に不思議な力があると確信したのは、義父の装いだ。今年メンズファッションで流行っているフィッシングベストや半ズボンにミドル丈の靴下というコーディネート。フィッシングベストといえば義父、義父といえばフィッシングベスト、というくらい、ここ数年義父にとってフィッシングベストはステープルアイテムである。

半ズボン＆靴下コーデも夏になると必ずやっているコーディネートだ。義父がお手本になっているのではないのか、と思わなくもないが、地方に住んでいるお洒落とは無縁のおじさんがお洒落ボーイズ達の手本になるのは考えにくい。となると、義父には未来を読む力があると思うしかない。すなわち、義父はこの流行りがくるのを分かっていて先取りしていたに違いないのである。

今年の夏は街じゅうが義父で溢れている錯覚に陥るので注意が必要だったが、そんな夏ももう終わり。さようなら。