ホラ話と純粋な私と

今度友人の家に猫を吸いに行く。結局その猫のゴッドマザーにはなりそこなったが、猫は吸いたい。そこで浮上したのが「お昼ごはんどうする」問題。話し合いの結果、現代っ子っぽくウーバーイーツでてんやもんを取ろうという事になった。「てんやもん」と言っている時点でもはや現代っ子からはかけ離れてしまっているのだが、新しいものと昔馴染みものの狭間で揺れるお年頃なので大目にみてほしい。

 

という話が持ち上がったとたん、「ニューヨークのウーバーイーツは八割がたつまみ食いされてるらしい」というニュースをまた聞きしたので、念のため友人にLINEで教えたのだが、何とも紛らわしい文章になってしまった。これはいかんと思い、「八割の注文がつまみ食いされてるっていう意味やで!一個当たり八割食べられてる訳ちゃうで!」と訂正した。どれだけ私が正直者なのか、分かっていただけただろうか。

 

まあ普通考えて、一個当たり八割も食べられてしまったら、それはもはやつまみ食いでも何でもなくただの食事。唐揚げ弁当頼んだら、おそらく唐揚げ全部食べられているという事であり、サンドイッチ頼んだら具がないパンの端っこ部分だけ届くという事だ。

 

だがふと思った。八割もつまみ食いされてる配達ビジネスが、よくクレームにならずに成立するな、と。そこでよくよくニュースを読むと、「つまみ食いは三割で、八割の利用客が開封すると分かっちゃうシールを貼って欲しいと思っている」という話だった。

 

そうだった。人からまた聞きした話を鵜呑みしてはいけないんだった。特に文章を読むのが下手な夫からのまた聞きは、なおさら信用してはいけないんだった。中学生の頃、母に「椎名林檎が子供産んだって。蜜柑ちゃんだって」と教えられ、純粋な私は友人に言いふらし、後日嘘だということが判明し、赤っ恥をかいたことから何も学んでいなかったのか、私は。いい加減ファクトチェックの必要性を知れ。

 

そもそも身内に嘘つきばかりがいるってどういうことなんだよ。身内でさえ誰も信用したら駄目ということか。私の純粋さを弄ぶのもいい加減にして。

 

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一年くらい前に出会ったベトナムにゃんこ様。ご飯くれないなら帰れーと言われてるようでしたね、確か。