方向音痴の運命と直感

今日は仕事で外出。普段、会社から出ることはめったにないので大変緊張する。私にとっては、外で初対面の人と会うこともパニック寸前ではあるが、それよりも目的地に何事もなく時間通りに到着できるかどうかが最大の試練である。

 

方向音痴の人間にとって、駅直結とかだと大変ありがたいのだが、そういう事はめったにない。今回も駅から出て歩かねばならないのは想定内だが、最寄りの駅が5個も6個もあり、どの路線に乗ってどこで乗り継げば最も迷子にならずに行けるのか、が争点になる。

 

会社で3人ほどに聞いたが、それぞれバラバラなことを言うし、挙句の果てには「そんなに考えなくても」と嘲笑され、これまでに起こった数奇な方向音痴のエピソードを1時間以上かけてすべて説明してやろうかと思った。

 

結局こういう時に一番頼りになるのは私の壊滅的な方向音痴について熟知している夫である。夫の提案した方法で行くことにして、おそらく30分あれば着くだろうが、念のために1時間前に会社を出ることにしたら、Wの野郎に「そんなにかからんやろ(苦笑)」と馬鹿にされたので、明日こそこいつの息の根を絶対に止めてやるからな、と誓って会社を出た。

 

結局、目的地の最寄り駅までは問題なく行けたものの、駅の出口から目的のビルまでは案の定反対方向に歩いたり、とりあえず駅まで戻ろうと思っても戻れなかったりした。諦めかけたその時、砂漠に突然現れるオアシスのように、突然目当てのビルがぬっと現れたのは会社を出て一時間後のこと。やっぱり迷子になるという運命には負けたものの、30分なんかじゃ着くわけない、という直感が当たったので私の勝ち。一体何の勝負?という質問は受け付けていません。 

 

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帰り道に私を慰めてくれたバラ。