ジーパンの不思議

突然だが、アムステルダムで購入した古着のジーパンが縮んだかもしれない問題が浮上している。もちろん購入時には試着し、実は少しきつく感じたものの、おそらく日本から遠く離れた慣れない地にいるから体が本調子ではなく、多少むくんでいる可能性もある。日本に帰ったらむくみは自然と解消されるし、少し食べる量を調整し、少し運動すれば楽勝に痩せて、普通に履けるようになるから大丈夫だと思って購入したのだ。

 

帰国し数か月たった現在、食べるものには気を付けているし(当社比)、夫のドラクエに付き合っているおかげで運動量は格段に増えているはずのに、全然ジーパンが楽勝に履けない。毎晩風呂につかって足のマッサージをしているからむくみもひどくないはずである。

 

となると、ジーパンが縮んだことくらいしか考えられない。「今も着れなくはないが痩せたらもっと素敵に着こなせる」類の洋服というのは、決まって縮む傾向にあるらしい。いつだって、素敵に着こなせる日はなぜかやってこない。怪奇現象に認定してもいいくらいだ。

 

夫には内緒にしているが、そのような怪奇現象に見舞われた、縮んだ洋服の数々をしまっている引き出しが我が家には存在している。縮んだ洋服たちは、近い将来、元の大きさに戻り、あわよくば少し大きなサイズになり、余裕かつ素敵に着られてもらえるはずなのである。その日を夢みて粛々と待っているのである。