寒さのあまり心が荒んで私は

久しぶりに出勤。恋多き女のような予期出来ない天気や気温のせいで、何を着たらいいのか分からない。外は寒いけど電車や職場の中は暑いし、日陰は寒いけど日向は暖かいし、服を着たり脱いだりするのは面倒だし、天気はこんなに私を翻弄して一体どうしたいのか。

 

「今日は割と暖かいで」という先に家を出た夫の一言を信じて、ヒートテックとシャツだけで家を出たら、めちゃくちゃ寒い。そうだった、夫とは体感温度が天と地ほども違うから信じてはならなかった、一生の不覚・・・、と反省する私をよそに、通り過ぎるのは口裏合わせたかのように上着をお召しになっている人達ばかり。私ほどの薄着の人は、体温高めで(?)仕事バリバリこなしそうなおじさんと、恰幅のいいおばさんのみ・・・。完全に読み誤った服装のせいで、働く皆さまの足並みを乱してしまい、朝から肩身がせまい。

 

悪いことは重なるもので、いつも無駄に暑い職場は今日に限って窓開けっ放しで、室内なのに非常に寒いのであった。誰の陰謀か。私が今週二日しか働いていないからか。寒さのせいでどんどん荒んでいく私の心。

 

そんな中、南国はバリ島出身のDくんが、私以上に寒さでガタガタと震えているのを見かける。タートルネックとニットカーディガンの真冬仕様にもかかわらず。寒がりの私がヒートテックとシャツだけで耐えているというのに。喧嘩売っているのだろうか。

 

Dくんがあまりにも寒い寒いと言うので、いつもは天女のように優しい私は、寒さで荒みきって今や鬼と化し「今からそんな寒がって、1月2月の寒さをどう乗り切るつもり?死ぬ気?」と、つい喧嘩腰になってしまう。私に怯えてDくんがバリ島に帰ってしまったら困るので、明日からはまた優しいモモコに戻るべく、迷わず暖かい恰好をしていこうと心に決める。Dくん、ゴメンやで。 

 

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