臭みは臭みをもって制す。

仕事を終え、外に出るとそこに待っていたのは夫。この日休みだった夫は、私が働いている中、ドラクエウォークに夢中で勤しみ、気がついたら私の会社付近におり、もうすぐ仕事が終わる時間なので待っていたらしい。こんなに寒いのに一体この人は何をしているのだろう。家で大人しくしてればいいのに。

 

一緒に帰るのは運動になるからいいのだが、問題なのは夫から放たれるニンニクの臭い。昼にニンニクが強烈に効いた餃子を食べたらしいのだが、食べた後に迷惑するであろう周囲の人間というか主に私のことを少しも頭をよぎらなかったのだろうか。

 

いずれ慣れるわ、と自分を言い聞かし、歩き出すも一向にニンニクの臭いが気にならなくならない。どれくらい強烈かというと、殺人鬼から追われ、隠れたはいいが、臭いのせいで一瞬で居場所がバレて真っ先に八つ裂きにされるくらい臭い。このままじゃ私が殺人鬼になってしまいそうと思った矢先に閃いた。臭みは臭みをもって制す。

 

そう、私もニンニクが入った餃子を食べれば、自分からもニンニク臭を発することができ、夫から発せられるニンニク臭が気にならなくなるはずである。夫は昼と夜に餃子を食べることになるが、そんなことはどうでもいい。私さえニンニク臭くなれば。

 

というわけで、晩ご飯には餃子を食べ、無事ニンニク臭くなり、夫のニンニク臭さに苦しむことはなくなった。めでたしめでたし。その後で寄ったケーキ屋のお姉さんが顔をしかめたのは私と夫によるニンニク臭が原因かもしれない、という件については後日改めて考察したい。

 

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クリスマースムードが漂っております。