口紅のパワー
正月にできた口唇ヘルペスが一向に治らない。口紅を塗る事ができないので、いつもに増して顔に覇気がない。以前「何はなくとも口紅は塗らねば」と母が言っていた気持ちを十年近い時を経て理解する。
どう思考をこらしても口紅を塗らないことには顔が未完成な気がするものの、やはり一社会人として一定の化粧は施さねばならないという先入観のもと、おのれを奮い立たせて毎朝化粧していたが、私の顔と化粧技術では口紅なしで化粧している感を出すことは難しい。
昨日はとうとう「スッピンだけど素敵やで」とまで夫に言われてしまった。褒め言葉なのか褒め言葉じゃないのか分からないが、傍からみたらスッピンとして思われないらしいので、とりあえずもう化粧する必要はないのだな、ということは分かった。あと、夫のデリカシーの無さが全く改善されていないということも。13年ほど前に「今日は太って見える」と言い放った時からちっとも成長していない。こういう失言っていつまでも忘れないから不思議ですね。