寒い一日 満月の夜

結果的に申しますと、週末京都には行かなかった。いやだって気温6度。そんな気温で出歩くなんて自ら進んで病気になりに行くようなもんである。ただでさえ老化のせいで風邪が治るのに時間を要するようになってきているのに出歩くわけがない。

 

というわけで正午ごろまで寝て、昨夜の残りものを昼ごはんに食べ、旅番組を見て「旅館の中居さん」や「風呂敷」の由来について勉強し、たまたま始まった大河「麒麟がくる」の再放送を見る。実は大河を見るのは人生で初めてで、堅苦しいものなのかと思いきや意外とボケたりするんだなとか、帰蝶が出てきたシーンでは、ここが例の撮り直したシーンか、エリカ様だったら一体どんな感じだったのだろう、などと思いを馳せたりした。

 

晩ご飯後は腹ごなしに散歩に出かけるとものすごい極寒。もし京都なんかに行っていたら、寒いのは別に京都のせいではないのに、責任転嫁を誤って京都のことをちょっぴり恨んでいたかもしれないので、行かないという選択は大正解だった。

 

そんな寒さなのに、生足でミニスカートにショートブーツというほぼ何も着ていないと同様の娘さんとすれ違い、見ているこっちが寒くなるからお願いだからもっと体が暖かくなる服を着てくれ、女の子は体を冷やしたら良くないから出来るだけ肌を見せない工夫をしてくれ、と夫と共に土下座して懇願しそうになる。私も娘さんほど若く寒さなど感じない身の程知らずだった頃は雪の降る真冬でもミニスカートを履いたり、靴下無しでパンプスを履いたり、腹が見え隠れするような服装していたが、今はどれだけ肌を晒さないようにできるかに命をかけるようになった。娘さんにも早くその時が訪れますようにと満月に祈った。

 

そんな寒い一日。